2017/10/12

2017年10月12日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年10月12日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

アジア市場で続いたドル売りは買いへと変化。欧州市場に入りブレグジット協議の難航を材料にしたポンド売りを発端に広くドル買いを招き、強い米新規失業保険申請件数と強いコア生産者物価に、さらにドル買いが強まる。

主要通貨に対してドル買いへと変化、GBPUSDは1.3200、1.3150の水準を割り込み弱さが目立ち、EURUSDは強いユーロ圏鉱工業生産に、GBPUSDの売りが強く、1.1850を割り込んでからは売り圧力が強まっている。USDJPYは112.20~45の25ポイントレンジを抜け出せず。

債券市場は、英・独債券利回りは伸び悩み、米債利回りは低下気味で推移。株式市場は、独DAXの動きは見られず、英FTSE100は上昇、米株は総じて小幅安で推移している。

一方、本日のドラギECB総裁、ブレイナードRB理事の討論会は本日の主要な材料になっている。

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EUR 8月 鉱工業生産=前月比1.4%(予想0.5% 前回0.1→0.3%)、前年比3.8%(予想2.5% 前回3.2→3.6%)→ 前月分が上方修正され、予想と前回を大幅に上回るも、EUR買いは見られず。

USD 米新規失業保険申請件数=予想24.3万人(予想25.1 前回26.0→25.8万件)→ 前回が改善され、予想をより改善へ。

CAD 8月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.4%)、前年比3.8%(予想 前回3.8%)→ 前月比は予想を下回る

USD 8月 生産者物価指数=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.2%)、前年比2.6%(予想2.6% 前回2.4%)、コア前月比0.4%(予想0.2%% 前回0.1%)、コア前年比2.2%(予想2.0% 前回2.0%)→ コアは予想と前回を上回る

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バルニエ英国とEU離脱協議の首席交渉官=英国のEU離脱協議は行き詰っている。

自由民主党(FDP)と共にメルケル独首相のキリスト教民主同盟(CDU)との連立協議を開始する見通しの、独緑の党ペーター共同代表=次期ユーロ圏財務相会合の議長に、緊縮政策からの転換と、投資や財政面での連携を支持すべき。