2017/10/26

2017年10月26日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年10月26日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ECB理事会は、政策金利を据え置き、QEを9か月延長し月額600→300億ユーロに減額。ある程度予想されていたことながら、市場はより強気な400億ユーロのQE縮小予想や半年のQE延長の予想があったためなのかEUR売り一色。

EURUSDは、アジア市場の1.1830台を高値に欧州市場の序盤はECB理事会の発表を前にして利食いのEUR売りが先行しながらも1.1800の大台を維持。ECB理事会の発表を受け、1.1810台→1.1740台へ急落。ドラギECB総裁の記者会見の最中に1.1780台まで一時戻るも続かず、1.1710台まで続落。10月24日の安値1.1725、10月18日の安値1.1730を割り込み、6月22日の水準へと逆戻りし1.1750~60上値のポイント。

USDJPYは、自発的な相場変動に乏しく、円クロスの影響を受けながらも、113~114のレンジを抜け出せずにいるが、徐々に底堅く推移。

GBPUSDは、前日の急伸相場の半値となる1.3180近くをボトムに下げ止まっているが、下値を狙う動きが予想される。

〇原油価格(WTI)は52.10台と引き続き52ドル台を維持し底堅く推移。
〇欧州株は総じて強く上昇傾向を維持。米株は上昇からスタート。ダウは100ドル超の上昇へ。
〇米10年債利回りは前日とほぼ変わらず2.4%台を維持。2年債も1.6%近くで推移。

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ECB理事会=政策金利0.0%、上限金利0.25%、下限金利−0.4%の据え置きを想。来年1月から9月末まで、資産買い入れ額600億ユーロ→300億ユーロへ減額を決定、必要があれば再度延長する。

ドラギECB総裁記者会見=QEは少なくとも来年9月までは継続。大規模な刺激策が引き続き必要。成長のリスクはほぼ均衡。成長への下方リスクは為替相場が含まれる。

ドラギECB総裁記者会見=他のQEシナリオの討議はしなかった。本日の決定yは全会一致ではなかった。QE期限をオープンエンドにすること大多数が支持。

トルコ中銀=後期流動性貸出金利を12.25%に据え置き、1週間物のレポ金利も8%に維持。翌日物貸出金利は9.25%に、翌日物借入金利は7.25%にそれぞれ据え置いた。QEの調整は物価に関する自信を反映したもの。

英CBIの10月小売売上高指数は、-36(予想15 前回42)と2009年3月以来の低水準。→ CBIのチーフエコノミストは小売業者が高インフレに対し非常に危機感を覚え始めていることは明白。