2017/10/03

2017年10月2日(月曜)欧州・米国市場の動き

2017年10月2日(月曜)欧州・米国市場の動き

週明け月曜日、ドル全面高。

アジア市場では、日銀短観は予想外に強い結果となったが、企業の物価転換の動きは鈍い。欧州市場に入り、スペイン・カタルーニャ住民投票の混乱を危惧、ユーロ圏製造業PMIは予想と前回を若干下回りユーロ売りへと繋がり、英製造業PMIは予想と前回を下回り、ポンド売りが強まる。

欧州市場に入り、欧米債の利回りは軟化気味で、USDJPY、AUDUSD、NZDUSD、USDCADは、アジア市場と欧州市場の序盤まで続いたドル買いも収まる。米国市場では、米PMI、ISM製造業景気指数、建設支出と強さが目立つ指標が連なり、ラスベガスの銃乱射事件の影響は不明ながら、ハリケーンによる米経済への影響は限定的との見方で、ドル買いの材料となっている。

USDJPYは、予想外に強い日銀短観への反応は限定的で、週末リスクの巻き戻しや、衆議院選では民進党の分裂劇もあり一時113円台まで上昇。米金利は弱含み113.05を高値に逆に、112.50台まで反落後、強い米経済指標でドル買いが再燃。

EURUSDはカタルーニャ住民投票を受けた混乱を危惧。住民投票では9割近くが独立を支持、阻止するスペイン政府警察との間で負傷者が多数、スペイン政府は自治権停止の可能性を示唆。ユーロ圏製造業PMIも伸び悩み、EUR売りの材料となり、一時1.1730台まで下落。強い米経済指標もあり戻り高値も1.1760台と限定的。

GBPUSDは、BOEは英金融機関の破たん時の対応として44億ポンドの債務準備が必要とあったが、GBP売り反応は弱い英製造業PMIで、新規受注や投資財の生産は鈍化しており、先行きの見通しは弱くポンド売りが強まり、1.3300を割り込みストップを巻き込み1.3260まで一時続落。強い米経済指標もあり、反発力も見られず安値圏で推移。

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〇欧州株は、EUROSTOXX50は小幅低下、独DAXは小幅高で+0.2%上昇、英FTSEは+0.61%上昇、米株は上昇からスタート。
〇債券利回りは軟化、独10年債は先日終値0.464→0.445%、英10年債は1.365→1.322%へ低下、米10年債は2.32%、米2年債は1.483%と低下へ。
〇原油価格は50ドル台前半へ下落。

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BOE=英国に本拠を置く銀行は、破たん時に納税者を守るため、2022年までに44億ポンドの米ベルイン的確債務を準備する必要がある。

タカラ・スペイン法務相=カタルーニャが独立を宣言したら、スペイン憲法155条の下自治権停止も。

ラスベガス銃乱射事件で50人以上が死亡