2017/10/10

2017年10月10日(火曜)アジア・欧州市場の動き 連休明はドル売りからスタート

2017年10月10日(火曜)アジア・欧州市場の動き 連休明はドル売りからスタート

日本では今日10日に衆議院衆選公示され22日の投票の戦いがスタートしました。衆議院選の動きで円相場が上下に変動することを期待していましたが、3派に別れた衆議院選では自民党が有利との前評判がマスコミから聞こえてきます。

日経平均株価は相変わらず上昇傾向は止まらず。今日も前日比132.808(+0.64%)の上昇で、日銀の    さくらリポートでは全9地域のうち4地域が前回から景気判断を引き上下ています。また、街角景況観(景気ウォッチャー調査)も強気ムードが現れ、衆議院選にむけ自民党の絶好のアピール材料とのなっています。

今日は、ドル売りが全通貨で強まっていますが、特筆するような材料は感じられません。為替相場との関連性は薄いのですが、相変わらずトランプ大統領お取り巻く発言が目立っています。

過去の教訓でしょうか? 慣れっこになっていますが、ボブ・コーカー米上院議員は面白い表現で「ホワイトハウスを大人の保育園」と言い、トランプ大統領は米国を「第3次世界大戦への道」に導くという危険を冒していると警告していました。

また、トランプ大統領はランプ政権に批判的だった与党・共和党の重鎮、コーカー上院議員をTwitterで「立候補する勇気が無かった」などとこき下ろし、米プロフットボールリーグ(NFL)の亀裂が深まっています。

ペンス副大統領が、インディアナ州で行われたフットボール試合の国歌斉唱で、一部の選手が起立しなかったことに腹を立て、途中退席しが、後にトランプ氏が指示していたと主張し、騒ぎが大きくなっていました。

ところで、昨日最も上昇力強かったポンドは、GBPUSD1.30の大台直前で下げ止まり、ボトムアウト気配も感じられます。週末リスクの材料の一つで、ポンド売りを増幅していたメイ英首相の辞任劇もなく、世論調査でも約6割がブレグジット交渉終了までメイ首相の続投希望。ジョンソン外相との交代が好ましいとの回答は、2割にとどまっています。

引き続きブレグジットの不透明感がぬぐい切れず、今後もポンドロングの局面ごとに売りの材料として使われそうですが、逆にポンドに対して強気の材料もありました。

週末に英国立統計局(ONS)が第2四半期の単位労働コストの前年比1.6%は集計ミスによる誤報で実際は2.4%に上方修正したことです。これを受けたポンドタカ派ムードが強まり、BOEの緩和縮小と将来の利上げ期待=ポンド買いへと動いています。

過去の大幅な下落後の反動との観測もあり、上下の変動が続き、本当にBOEが緩和縮小の動きを見せた時に初めて再上昇の動きに結びつくことを期待しています。

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GER 8月 国際収支:経常収支=178億ユーロ(予想170億ユーロ 前回194億ユーロ)、貿易収支=200億ユーロ(予想196億ユーロ 前回195 193億ユーロ)

GBP 8月 鉱工業生産=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2→0.3%)、前年比1.6%(予想0.9% 前回0.4→1.1%)、製造業生産=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.5→0.4%)、前年比2.8%(予想1.9% 前回1.9→2.7%)

GBP 8月 商品貿易収支=-142.45億ポンド(予想-112億ポンド 前回-115.8→-128.29億ポンド)、総合貿易収支=-56.626億ポンド(予想-28 前回-42.36億ポンド)

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日銀の地域経済報告(さくらリポート)=全9地域のうち4地域が前回の7月調査から景気判断を引き上げた。6地域が「拡大」という強い表現を用いる。

独貿易黒字額が200億ユーロへ拡大。


為替の大福餅、為替相場を切る 20171010 週明けはドル売りからスタート


日米3連休明けの為替相場は、ドル売り圧力からスタート。

この週末も色々なことがあった。相変わらずトランプ大統領お取り巻く発言は、慣れっこになったこともあり為替相場に影響は少ないが、ボブ・コーカー米上院議員は面白い表現だが、「ホワイトハウスを大人の保育園」と言い、トランプ大統領は米国を「第3次世界大戦への道」に導くという危険を冒していると警告。

ランプ政権に批判的だった与党・共和党の重鎮、コーカー上院議員をTwitterで「立候補する勇気が無かった」などとこき下ろし、米プロフットボールリーグ(NFL)の亀裂が深まっている。

ペンス副大統領が、インディアナ州で行われた試合の国歌斉唱で、一部の選手が起立しなかったことに腹を立て、途中退席しが、後にトランプ氏が指示していたと主張し、騒ぎが拡大している。

さて為替相場だが、急落が続くGBPUSDは1.30の大台直前で下げ止まり何とか上昇しボトムアウト気配も感じられる。メイ首相の辞任劇の噂もポンド売りを増幅していたが、結局は続投で、世論調査でも約6割がブレグジット交渉終了までメイ首相の続投希望。ジョンソン外相との交代が好ましいとの回答は、2割にとどまった。

引き続きブレグジットの不透明感がぬぐい切れず、ポンドロングの局面ごとに売りの材料として使われそうであるが、英国立統計局(ONS)が第2四半期の単位労働コストの前年比1.6%は集計ミスによる誤報で実際は2.4%に上方修正したこともあり、BOEの緩和縮小と将来の利上げ期待度が高まっていることも、ポンドにたいしてフォローの風となっている。

スペイン・カタルーニャ自治州の独立運動はユーロに対してリスクとして残っている。バルセロナでは1カ月前には100万人が独立を支持のデモがあったが、今回は、35万人の反独立支持がデモを行い、カタルーニャ州内での分断が気になる。

さて、相変わらず相場の方向性を感じるような強い材料は見当たらない。とりあえずはチャートベースでの取引に特化する必要がありそう。

経済産業省=神戸製鋼所に対し、アルミ・銅製品の性能データ改ざん問題で原因究明・再発防止を要請。

英世論調査=約6割がブレグジット交渉終了までメイ首相の続投希望。ジョンソン外相との交代が好ましいとの回答は、2割にとどまった。

米大統領は医療保険制度改革で民主党との「暫定合意」に前向き。


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