2017/10/04

2017年10月4日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年10月4日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場は、原油価格も伸び悩み、日経平均株価も伸び悩み、米金利は弱含みで、為替相場は欧米市場の動きを見なければ本筋は見えないながらも、小幅ながら久々のドル全面安。そろそろ、日米3連休前の米雇用統計の発表がきになってきます。

9月20日のFOMCでバランスシートの縮小を決め、12月の追加利上げ期待が高まり、9月27日にトランプ政権は30年ぶりとなる大型税制改革案で、景気回復期待が高まり、米金利は上昇。結果としてドルは主要国通貨に対して上昇を開始して現在に至っています。

幸か不幸か? その後の英経済指標は弱さが目立ち、ブレグジットの交渉は難航しポンドは自滅気味。一方、ユーロはスペイン政府と・カタルーニャ州政府対立で投機的なユーロ売りが加速していたことも事実でしょう。

円は、衆議院選が突如として目の前に現れ、選挙=株高の方程式が生かされ、株高=円安の方程式へとつながり、米金利の上昇と相まって一時113円台までの円安となりましたが、113円台は過去5日間で4日間トライして失敗している事実も忘れることができません。

さて、英経済指標ですが、二日続けてポンド売りの起爆剤となり投機筋の売り材料にされた弱い英経済指標。今日も、英総合PMIとサービス業PMIの確報値が予定されています。過去二日間動いたことで、今日の予想外の結果となれば動かそうとして狙っている投機筋が多いと予想できますが、柳の下に「ドジョウが三匹」となるのでしょうか?

今日は、それ以外でも金曜日の米雇用統計の前哨戦となる(過去では期待ほど高い連動性はありあせん)、米ADP雇用統計の発表があります。 これも、投機筋は動かす材料として使うことになりそうですが、英ISM非製造業景気指数も同様で注目しされている材料です。

最後になってしまったが、イエレンFRB議長の挨拶が15日未明の4時15分に予定されています。実のところあまり期待はしていないが、発言(挨拶)内容を確認するまではリスクは残っていることも事実です。蛇足ながら本人は後任人事を巡って揺れる市場の動きをどのように感じているのであろうか? 



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