2017/10/26

2017年10月25日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年10月25日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油価格(WTI)は52ドル台前半で推移、米株は上昇からスタートするもマイナス圏へと軟調に推移、米債利回りの上昇傾向は止まらず。

為替相場の動きは複雑。早朝の豪CPIは弱く、強い英GDP、強い米耐久財受注、強い米住宅価格指数+新規住宅販売件数。カナダ中銀は政策金利を据え置くも「インフレ目標の達成時期を先延ばし」。

AUDUSDは早朝の豪CPIが弱く0.7780台から下落した流れは止まらず、0.7700割れまで下落し安値圏で推移。

GBPUSDは、英インフレ見通し調査で1年後のインフレ率を上方修正され、強い英GDPにBOEの緩和縮小期待に上昇力は最も強く1.3270台へ上昇し、強い米経済指標もありようやく上げ止まる。

USDCADはカナダ中銀が予想通り政策金利1.0%で据え置くも、インフレ目標の達成時期を先延ばししたことで、直前に1.2640近くへの下落から1.2780台へ急伸。カナダドル売りが加速。

USDJPYは強い英GDPにGBPJPYが急伸し114.20台へ上昇するも、強い実需の売りやオプション絡みの売りに、逆に114円を割り込みアジア・欧州市場の安値を割り込み113.60台へと続落。

EURUSDは1.1750台をボトムに強い独IFOに底堅く推移し、GBPUSDがリードするドル売りに底堅く推移するも、EURGBPの買いに上昇力は抑えられ1.1770~85のレンジで推移。米国市場に入り1.1800を超え1.1810台で推移。

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9:30    AUD 第3四半期CPI=前期比0.6%(予想0.8% 前回0.2%)、前年比1.8%(予想2.0% 前回1.9%)、RBAトリム平均値=前期比0.3%(予想0.5% 前回0.5%→0.6%、前年比1.8%(予想2.0% 前回1.8%)、RBA荷重中央値=前期0.3%(比予想0.5% 前回0.5%)、前年比1.9%(予想2.0% 前回1.8→1.9%)→ 予想を下まわる結果に豪ドル売りが強まる。

17:00    GER 10月 Ifo業況(総合)指数=116.7(予想115.1 前回115.2)、現況指数=124.8(予想123.5 前回123.6)、期待指数=109.1(予想107.3 前回107.4)→ 予想を上回る

17:00    GBP 第3四半期 GDP・速報値=前期比0.4%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比1.5%(予想1.5% 前回1.5%)→ 前期比は予想を上回る
21:30    USD 9月 耐久財受注=2.2%(予想1.0% 前回2.0%)、除く輸送機器=0.7%(予想0.5% 前回0.5→0.7%)→ 予想を上回る

22:00    USD 8月 住宅価格指数=前月比0.7%(予想0.4% 前回0.2→0.4%)、前年比6.6%。→ 前回と予想を大幅に上回る
23:00    CAD カナダ中銀金融政策発表=政策金利1.0%の据え置きを決定、予想通り

23:00    USD 9月 FHFA新築住宅販売件数=前月比18.9%(予想-1.1%、前回-3.4→-3.6%)、66.7万件(予想55万件、前回56→56.1万件)→ 前回と予想を大幅に上回る

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デギンドス・スペイン経済相=カタルーニャ自治州が独立したら、EUやユーロ圏から独立しなければならない。経済は直接打撃を受けることを懸念。州経済の成長は25ー30%減少する見込みで、失業率は2倍に上昇すると予想。

英インフレ見通し調査(ユーガブ/シティ)=10月は1年後見通しが+2.8%(9月+2.5%)、5-10年長期見通しが+3.2%(9月+3.1%)といずれも上昇。

カナダ中銀声明=インフレ目標の達成時期の見通しを2018年下半期に後退。長見通しを2017年2.8→3.1%、2018年2.0→2.1%へ上方修正。この先2年間で潜在成長に接近。


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