2017/10/27

2017年10月27日(金曜)昨日26日、海外市場の動き

2017年10月27日(金曜)昨日26日、海外市場の動き

米株は小幅高、米債利回りは上昇、為替相場はEURUSDの売りがリードするドル高と、米下院が共和党上院の予算決議案を可決し、ドル買いが続く。

ECB理事会の資産買い入れ額を半減させ、QEを9月まで延期したことで独債利回りは低下、独米金利差拡大にEURUSDは1.1640台(前日比-1.38%)との7月26日の水準まで続落し、EURJPYも-1.17%下落。

ドラギECB総裁はテーパリング(段階的縮小)ではない、単なる小規模化。政策の変更を「再調整」と呼び、景気拡大とインフレ率押し上げに向けた取り組み継続を示唆。

米下院は共和党上院の予算決議案を可決、税制改革法案は来週11月1日にも明らかとなる見通しに、弱い米卸売在庫+中古住宅販売保留にも拘わらず、米金利は上昇しドル買いが強まる。

トルコ中銀、スウェーデン中銀、ノルウェー中銀は政策金利の据え置きを決定、スウェーデン中銀は2018年半ばまで利上げはしないとの見通しも改めて示す。

市場のドル買いをリードしたEURUSDは、ECB理事会の決定を受け前日比-1.38%とアジア市場の高値1.1830台→1.1640台まで190pips続落し7月下旬の水準へと逆戻り。1.1600の水準を維持できるか注目。

USDJPYは主流ではなく、円クロス動きに107.30台~1140のレンジで上下変動しているが、米株高や米金利の続伸の動きをかんがえれば、113~114のレンジの上限を再び試しドル高の動きが強まると思われる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〇原油価格(WTI)は終盤にかけて上昇幅を拡大し一時52.72ドルまで続伸。
〇米株は小幅な動きで、ダウは+71.40(+0.31%)、S&P500+3.25(+0.13%)は小幅高ながら、Nasdaq-7.12(-0.11%)は小幅安へ。、独DAX、英FTSE100も上昇へ。
〇米債利回りは上昇傾向を維持、10年債は前日2.432→2.461%、2年債も1.595→1.619%へ上昇、独10年債はECB理事会を受け低下、0.482→0.415%と、米独金利差(スプレッド)が200bps超拡大しEURUSDの下落要因の一つとなる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USD 9月 卸売在庫・速報値=前月比0.3%(予想0.4 前回0.9→0.8%)→ 予想を下回り、GDPNowは米第3四半期GDP予想を2.7→2.5%へと下方修正。

USD 新規失業保険申請件数=23.3万件(予想23.5万件 前回22.2→22.3万件)→ 予想より改善へ

USD 9月 中古住宅販売保留件数指数=前月比0.0%(予想0.2% 前回-2.6→-2.8%)、前年比-5.4%(予想 前回-3.1→-3.3%)→ 前月比は前回のマイナスから改善するも予想を下回り、前年比は前回よりマイナス幅が拡大

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ECB理事会は、政策金利を据え置き、QEを9か月延長し月額600→300億ユーロに減額。ある程度予想されていたことながら、市場はより強気な400億ユーロのQE縮小予想や半年のQE延長の予想もあったことや、ドイツ債と米債のスプレッドが6月以来で最も広まり、EURUSDは7月下旬以来の水準へ下落。

当局者(ブルームバーグ)=政策決定当局者らはインフレ見通しが改善する限りにおいて、新たに延長した債券購入プログラムが段階的に縮小されて来年末までに終了すると暗黙に想定している。量的緩和プログラムに関して来年の1-9月に焦点を絞り、それ以降に取る措置の選択肢については正式に議論しなかった。インフレに十分な進展が見られない場合、購入ペースを変更せずに同プログラムを延長することも信ぴょう性のある選択肢の一つだ。

ドラギECB総裁=テーパリング(段階的縮小)ではない、単なる小規模化。政策の変更を「再調整」と呼び、景気拡大とインフレ率押し上げに向けた取り組み継続を示唆。経済見通しは改善したとしつつも、コアインフレ率が上昇基調にある明確な兆候はないと強調。大規模な金融刺激が依然として必要。

プチデモン・カタルーニャ自治州首相=州議会選挙の可能性を否定、独立を推進判断は議会に。選挙を実施しても中央政府による直接統治を阻止する保証を得られていないと、予想された独立のための選挙を否定。

=====================

米下院は共和党上院の予算決議案を可決=税制改革の取り組みが前進へ。は賛成216、反対212と僅差で可決。予算決議案は、減税のため財政赤字を今後10年間で最大1.5兆ドル拡大する。→ 同案をたたき台とした税制改革法案は来週11月1日にも明らかとなる見通し。

米商務省=9月の貿易収支(速報)は赤字が1.3%拡大し-641億ドルで、消費財の輸入が急増し、経済の基調的な強さを反映している可能性。

米政治メディアのポリティコ=関係者1人の話として、次期FRB
議長の候補はパウエルFRB理事とテイラー・スタンフォード大教授に絞られた。


X