2017/10/16

2017年10月16日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年10月16日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週明けの欧米市場は、株価は比較的堅調に推移するも、債券利回りは低下気味。原油価格も米国のイラン制裁の再発動を懸念し上昇傾向が続く。

要人の発言もなく、経済指標では「ユーロ圏貿易収支の黒字額は予想外に低下」でも相場は動かず、「米NY連銀製造業景気指数は予想と前回を大幅に上回る」結果に、それが要因かは確認できないが直後はドル買いへと動き、GBPUSDは1.3295→1.3240台へと下落するも、全体的には為替市場の反応は鈍い。

肝心の為替相場は、USDCAD+0.63%と1.2500、1.2550を上回り上昇幅が最も大きく、原油価格の上昇にもかかわらず、カナダドル売りが続くも、それ以外の主要国通貨ペアでは大きな変化は見られず。

GBPUSDは、ブレグジットの交渉が難航する中で、メイ英首相+デービスEU離脱担当相と、EUのバルニエ首席交渉官+ユンケル欧州委員長が膠着状態の打開策を協議へ。結果待でどのような結果になるのであろうか。GBPUSDは1.3310台→一時1.3247まで下落するも、1.3290まで値を戻している。

EURUSDは、16日日本時間午後5時の期限でも、カタルーニャ自治州首相は独立宣言の立場をはっきりとせず。19日(日本時間午後5時)に再びタイムリミットを設定し、撤回しなければ中央政府が直接投資することを示唆。EURUSDは、欧州市場の序盤にカ「独立宣言の可否を明確するタイムリミット」を前にして、1.1780台へと軟化。19日へと猶予を与えられたこともあり1.1817まで続伸。カタルニアTV3では19日もカタルーニャ自治政府は応じるつもりはないと報道。上値は重い展開となっている。

USDJPYは、連騰する日本株高にもかかわらず、上値は重くアジア市場の高値112.07→欧州市場の序盤にはクロスの円買いも強く11.65まで続落。欧州・米国市場の序盤に入っても大枠111.70~90の狭いレンジで推移。

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〇EUROSTOXX50は小幅な上昇にとどまり、英FTSE100は小幅な上昇で、米株は上昇からスタート。
〇独英10年債利回りは軟化、米10年債は小幅に上昇している。
〇原油価格(WTI)は52ドル台へと上昇。

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サエンスデサンタマリア・スペイン副首相=プチデモン・カタルーニャ自治州首相が19日午前10時(日本時間午後5時)までに独立宣言を撤回しない場合、中央政府が直接統治する。当初は16日午前10時(日本時間午後5時)に独立宣言の立場を明らかにするようにともめたが、明確にしなかった。