2017/10/21

2017年10月21日(土曜)昨日20日、海外市場の動き

2017年10月21日(土曜)昨日20日、海外市場の動き

前日、米上院が2018年会計年度予算の大枠となる予算決議案を可決。トランプ政権の税制改革法案の年内可決はその可能性が高まる。

結果、減税で米経済成長が強まりFRBの利上げペースが拡大するとの思惑もあり、連邦債務の増大とインフレが高まる懸念も。また、トランプ大統領が次期FRB議長の人選で、「パウエル理事とテイラー・スタンフォード大教授」の両氏を議長か副議長かのいずれかに指名することを検討との報道や、サンダース報道官の両組み合わせも検討との報道、強い米中古住宅販売件数もドル相場に影響を与えている。

米債利回りは続伸し2年債は9年ぶりの高水準、米株も強く、ドル買いが続く。CME FedWatchの12月の利上げ予想確率は86.3→91.7%へ上昇、来年3月と5月の利上げ予想確率も高まっている。一方、

為替相場では、NZDUSD売りが続いている。「米上院が2018年予算決議案を可決」との報道や、不安な連立政権の門出に前日の-1.66%の急落に続き、昨日も-0.69%と2日間続落。0.7000の大台を割り込み戻りが0.7000と限定的で上値は重く、米金利の上昇や主要国でのドル高の流れに一時0.6950台まで下落し安値引け。

USDJPYも前日比+0.77%と円売りの流れが続く。アジア市場で「米上院が2018年予算決議案を可決」との報道に113円台の大台を達成してからは、大台を割ることもなく、米金利と米株の上昇の流れに円売りは止まらず。クロスでも円は全面安で一時113.57と重要なポイントで上げ止まっているが、下げ幅は限定的で、日曜日の衆議院選で与党が予想通り圧勝することができるか? 予想通りだとさらに上値を試す可能性も。

USDCADは前日比+0.23%と小幅に上昇。「米上院が2018年予算決議案を可決」との報道にも大幅な変動は見られなかったが、予想外のマイナスとなったカナダ小売売上高からで1.2470台→1.2600の大台を上回りカナダドル売りへと急変。米金利と米株の上昇に続伸の流れは変わらず1.2620台で終了。相変わらず1.2500を挟み上下変動が続いている。

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〇原油価格(WTI)は51.47+0.18(+0.35%)と、上下変動しながらも終盤にかけて上昇。
〇米株は強く一日を通じて続伸、ダウ+165.59(+0.71%)、S&P500+13.11(+0.51%)、Nasdaq+23.99(+0.36%)
〇米債利回りは続伸、10年債利回りは前日2.318→2.385%、2年債も1.53→1.576%(一時1.5804%と9年ぶりの高水準)と、ドル買いの要因となる。

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CAD 8月 小売売上高=前月比-0.3%(予想0.5% 前回0.4%) 除く自動車前月比=-0.7%(予想0.3% 前回0.2%)→ 予想外のマイナスへ

CAD 8月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.1%)、前年比1.6%(予想1.7% 前回1.4%)、コア前月比0.2%(予想 前回0.0%)、コア前年比0.8%(予想 前回0.9%)

USD 9月 中古住宅販売件数=539万件(予想531万件 前回535万件)、前月比0.7%(予想-1.0% 前回-1.7%)

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米上院は前日、2018年度予算の大枠となる予算決議案を可決した。これで上院の過半数を握る共和党が単独で税制法案を通過させる環境が整い、下院が変更しないかい限り予算決議が認められる。予算決議が認められ減税が実施された場合、今後10年間で財政赤字は最大1.5兆ドル拡大する可能性がある。

トランプ大統領(フォックス・ビジネス・ネットワークのインタビュー)=次期FRB議長の人選で、パウエル理事とテイラー・スタンフォード大教授の両氏を議長か副議長かのいずれかに指名することを検討との報道が流れる。

サンダース報道官=パウエル氏、テイラー氏の組み合わせも検討

イエレン現議長が前日に続きホワイトハウスを再び訪れ、コーン国家経済会議(NEC)委員長と昼食→ 一時ドル買いの材料にされる。

メスター・クリーブランド連銀総裁=緩やかに利上げのアプローチに異論はないが、個人的には利上げペースはやや速めが適切。

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EU首脳会議=ブレグジットの交渉で、通商分野は先送りするも、将来の話し合いは前向き。EU側は英国がEUに支払う「清算金」についてより具体的な提案を要求。、メイ英首相が12月までに清算金を明示する必要があると主張。EU当局者は約600億ユーロと試算している。

スペイン政府=カタルーニャ自治州の議会を解散し、来年1月に新たな選挙を実施することで野党・社会労働党(PSOE)の支持を取り付けた。スペイン上院の報道官は、カタルーニャ自治州の直接統治に向けた措置は早ければ来週末にも承認される。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=来週に資産買い入れの縮小を決定する可能性が高い。26日のECB理事会でQEを延長するかを決定する見通し。

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