2017/10/25

2017年10月25日(水曜) 昨日24日 海外市場の動き

2017年10月25日(水曜) 昨日24日 海外市場の動き

米株高、米債利回り上昇、ドル買いの流れを維持。リスク選好の流れが続く。為替市場ではNZDUSDが-0.9%、USDCHF+0.62%とドル買いをリードし、ドル買いの中でEURは健闘し、EURUSD+0.11%、EURGBP+0.589%、EURJPY+0.51%。

24日の海外市場では、米株は米企業の好業績に上昇へ。米債利回り上昇し、10年債利回りは2.4%台を超え5年半ぶりの高水準、米2年債利回りは最高落札利回りが1.596%と、9年ぶりの高水準。ドル買いが強まる。

米税制改革の期待にドル買いへと動くも、3名の米共和党上院議員が米税制改革に反対との報道もあり一時ドル売りへと動く。逆に共和党では次期FRB議長はテーラーしが有力との報道に、米金利の上昇期待がドル買いの流れが続く。

EURUSDは、ユーロ圏総合PMIが予想を下回るも、ユーロ圏の長期インフレ期待が7カ月ぶりの水準に上昇し、独10年債利回りは一時0.481%へと3週間ぶりの高水準。ECB理事会では今後のガイダンスに変更され、QEは減額され期間の延長が予想されており、この結果待ちの動きが強く、全体的に動きは鈍く1.1740~1.1790台のレンジで推移。EURはクロスで全面高、EURCHFは1.1650へ上昇、2015年1月以来の高水準と2015年のスイスショック後の高値を更新。

AUDUSDは、NZDUSDの下げの影響もあり0.7770台へ一時下落、戻りも0.7790台と限定的で上値の重さが目立っているが、欧米市場では0.7770台を何とか維持。今日25日のCPI待ちで、市場の予想は前年比予想2.0%(前回1.9%)と若干の上昇を期待。

USDCADは1.27の大台を維持できるか? 原油高にも米金利の上昇にカナダドル買いも見られず。1.2693を高値に1.27を直前にしてようやく上昇力も弱まり、今日25日のカナダ中銀の金融政策の発表待ち。市場予想は1.0%の据え置きですでに織り込み済みで今後の見通しが重要に。

GBPUSDは1.3150を割り込み続落するも、1.3100の大台は何とか維持。今日25日の英GDP速報値待ちで、市場予想は前年比1.5%と前回と変わらず。ただ、市場はブレグジットリスクに成長鈍化を予想する動きも多い。

NZDUSDの下げ幅は大きく、アジア市場でアーダーンNZ新首相がアジア時間にNZ中銀の政策を見直し改革すると表明したことで、追加の緩和策の思惑に0.6880台へと下落しドル高へ。米金利の上昇もあり戻りは0.6905が限度、0.6900台で終了。最も売り圧力が強い通貨に。

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〇原油価格(WTI)は上昇、52.46+0.56(+1.08%)
〇米株は上昇、ダウ+167.80(+0.72%)、S&P500+4.15(+0.16%)、+11.60(+0.18%)
〇米債利回りは上昇、10年債は前日2.366%→2.419%、2年債も1.564→1.585%へ、独・英債利回りも強い。

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米税制改革の難航(CNBC)=3名の米共和党上院議員の、コーカー、マケイン、パウル各氏が税制改革を支持しない可能性がある→ 法案を可決することが難しくなるのではとも思惑にドル売りへ一時ドル売りへと動く。

スコット米上院議員=共和党では次期FRB議長にテーラー氏が最有力。トランプ米大統領と昼食にともにした共和党上院議員の大半が、次期FRB議長人事でテイラー・スタンフォード大教授の抜てきを支持する考え。

ロイター/イプソスが実施した世論調査=トランプ米大統領が掲げる減税計画を支持しているのは米国の登録有権者の3分の1に満たず、3分の2以上が富裕層や法人に対する減税よりも連邦予算の赤字削減の方が重要と考える。

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ユーロ圏の長期インフレ期待が7カ月ぶりの水準に上昇し、ユーロ圏各国の国債利回りが総じて上昇へ。独10年債利回りは一時0.481%へと3週間ぶりの高水準。5年後から5年間の期待インフレ率を反映する、ブレーク・イーブン・インフレ率(フォワードBEI)は1.6571%を記録した。

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