2017/10/24

2017年10月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動き

2017年10月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動き

週明け月曜日の海外市場は、米株と米債利回りは低下し、為替相場は通貨間で動きはまちまちで、ユーロ売りが目立った。

USDJPYは、日曜の衆議院選で与党は大勝利しアベノミクス継続期待から、円安でスタートするも早朝の114.10を高値に続落へ。欧米市場では114円台を回復できず、米株と米金利の低下に続落。終盤にかけては113.50を割り込み短期投機筋のストップを誘発し113.20台まで下落してようやく下げ止まる。

EURUSDは、26日のECB理事会で資産買い入れの縮小を意識しながらも、スペインの混乱は止まず、安全資産の国債が買われユーロ売りが続く。スペイン上院が中央政府による直接統治を認める憲法155条の発動を承認すれば、プチデモン首相はすべての失権の可能性も。EURUSDは欧州市場序盤の1.1770台を高値に1.1730台まで続落。16年ぶりの強いユーロ圏消費者信頼感に一時値を戻す動きも続かず、終盤にかけては1.1720台まで続落し、1.1750近辺で終了。

GBPUSDは、ブレグジット・リスクやカンリフBOE副総裁のハト派発言、弱い英製造業受注指数に売り圧力が続く半面、織り込み済みながら11月2日のBOE利上げ期待は変わらず。欧州市場の序盤に1.3220台の高値から、カンフリBOE副総裁のハト派発言や弱い経済指標もあり1.3150台まで続落。米国市場に入りEURGBPの売り圧力は止まらず、BOEの利上げ期待は変わらず1.3210台まで値を戻して1.3200近辺で終了。

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〇原油価格(WTI)は51.90+0.06(+0.12%)と高値圏を維持。
〇米株は低下、ダウ-28.72(-0.12%)、S&P500-10.23(-0.40%)、Nasdaq-42.23(-0.64%)
〇米債利回りは低下、10年債は前日2.385→2.37%、2年債も1.576→1.564%へ。

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10月ユーロ圏消費者信頼感指数は-1.0で予想-1.1と前回-1.2から改善し、16年ぶりの高水準。

10月英製造業受注指数は-2で予想+9を下回り、1年ぶりの低水準。

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日本の衆議院選で与党が予想外に大勝し、アベノミクスの継続期待。

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サエンスデサンタマリア・スペイン副首相=上院が中央政府による直接統治を認める憲法155条の発動を承認すれば、中央政府の代表1人を同自治州に一時的に派遣、チデモン首相はすべての権限を失い給与の支払いも停止。

スペイン中央政府はカタルーニャ自治州の分離独立を拒否し、直接統治ができる憲法155条の発動で議会審議へ。カタルーニャ州に決断を迫る。

26日のECB理事会で、月間購入額の削減や資産購入プログラムの期間の延長の可能性が指摘。

ヌイECB銀行監督委員長=ブレグジットで、英国や欧州の銀行は行動を起こす必要があり、残された時間はそれほど多くない。

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次期FRB議長の人選決定は非常に近づく。イエレン氏の再任、パウエルFRB理事、テイラー・スタンフォード大教授が有力。

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カンリフBOE副総裁=11月2日の利上げは判断できず。経済は今年に入り明らかに減速した。向こう3年間の利は上昇する必要があるが、上昇が開始される具体的なタイミングは答えが出ず。→ 英経済の上半期の成長率は2012年以来の低水準で、逆にインフレ率は5年ぶりの高水準となる3%で、英中銀は昨年のEU離脱決定を受けたポンド安が要因と判断している。

フォルカデル・カタルーニャ州議会議長は21日の政府措置は「事実上のクーデター」と言い、ダスティス・スペイン外相は「クーデターを起こしたのはカタルーニャ州政府だ」と反論。

メイ英首相=先週の会談は、EUとの新たな関係について重要な進展を遂げた。交渉後の英国の将来について野心的かつ積極的。

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