2017/10/11

2017年10月11日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年10月11日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場は株高で原油価格も強く、為替相場は小幅な値動きに終始。

今日の海外市場では、ラホイ・スペイン首相がカタルーニャ問題で話し合うことが予定されている以外、明日未明のFOMC議事録の発表まで大きな材料は見当たりません。

USDJPYもアジア市場のレンジは112.22~58で、株高や原油価格の上昇でも現時点では112.39と前日終値とほぼ変わらず推移しています。

EURUSDも、GBPUSDも、AUDUSDも、一時的な上昇から値を戻して、昨日の終値水準と大きな変化は見られません。

USDJPYに的を絞って考えると、直近の動きは112円~113.50のレンジ相場が続いていますが、9月27日~10月6日まで上値113.50円、終値ベースでは113円台を試しながら示現できず失敗。次は115円の重要なポイントをねらいながらも、112円の買いは厚く失敗して現在の水準となっています。

相場変動で期待した肝心の衆議院選は、世論調整で自民・公明が圧倒的に有利となり、株高傾向は円ショートの材料となりますが、蓋を開けるまでなのか現在のところ積極的な動きは見られません。

円クロスでの9月22日ごろをピークとした円買いから円売りへの変化も、上昇の出発地点に逆戻りし、現在の水準でボトムアウトした可能性を意識したくなりますが、変動率の高いFOMC議事録の内容如何では一段の下げのリスクもないとは限らず、どうしても積極的に動きにくい状況です。

さて、その後の展開を考えれば、トランプ大統領の税制改革案が米経済に及ぼす期待感、FRBのQEの縮小を実施しと12月に再利上げ期待感で、債券利回りは上昇し米株は続伸し続け、ドル高が続くのでしょうか?

それとも、それらの好材料は既に織り込み済みで、BOEやECBは好調な経済指標や今後のインフレ懸念の高まりに、緩和縮小の可能性が高まり、ドル売りの流れへと逆戻りするのでしょうか?  

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〇アジア株は強く日経平均株価は続伸、20,880台へ。
〇原油価格(WTI)は強く、51ドル台を維持。
〇米金利は、大きな動きは見られず。

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リチャード・セイラー・シカゴ大学教授曰(ノーベル経済学賞受賞者)=「人生で最も危険な時期にあると思われるが、株式市場は油断している様子だ。私には理解できないことを認める」と発言。

昨年の英国民投票でEU離脱が選択されたことについては、幻滅に基づくものだと指摘し、離脱プロセスも「生産的な方向に向かう様子はない」と語る。

英国のメイ首相と一部主要閣僚は、英国のEU離脱のコミットを疑問視する発言を。メイ首相は国民投票が再び実施された場合、EU離脱に賛成の明言を避け、グリーン筆頭国務相もEUにとどまった方が英国はよい状態でいられると今も確信

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