米雇用統計でドル買い→北朝鮮リスクでドル売りへと急変、揺れる為替相場！
3連休前の金曜日、米国市場は米雇用統計の平均時給が予想外に上昇、非農業部門雇用者数の予想外の減少にもかかわらず、米金利は上昇し直後はドル全面高。
しかし、ポジション調整を模索していたのか、 ロシア通信（RIA）が「北朝鮮が長距離ミサイル実験準備し米国の西海岸が射程距離へ」と、ロシア議員の発言を報道。これを引き金にリスク回避の流れが強まり、米債利回りは低下しドル売りへと変化し、円も上昇へ。
ただし、今回の米雇用統計を受け、米第4四半期GDPの予測値は上昇し、年内の米利上げ観測は変わらず。円相場は連休明け10月10日（火曜）は北朝鮮 朝鮮労働党創設72周年記念で、サプライズの有無で大きく変化の可能性も。
為替相場は、GBPJPYの下げはメイ英首相の信認問題への不安感を残し、ブレグジットの不透明感が一週間を通じても変わらず、金曜日まであとを引く。米雇用統計後の午後11時には1.3027まで続落し、北朝鮮リスクに1.3070台まで値を戻すが、買い戻しは弱い。1.3000の大台で大口の買いが予想され今後の重要なポイントへ。割れてくるとストップやオプションがらみの動きが大きくなりそうでもある。
USDJPYは、EUR、GBP、AUDなどのクロスでの買いが、USDJPYの買いを相殺し動き値動きは緩慢なが、113円台を達成するなど米金利の上昇に底堅い動きが続いていた。米雇用統計後には113.44まで急伸するも113.50の重要なポイントまであと一歩届かず。逆に、北朝鮮リスクの高まりに円買いが選好されアジア市場の安値112.76を割り込み112.64まで急落。結局は円高値圏で終了。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
USD 9月 雇用統計：⇒ 失業率＝4.2％（予想4.4％ 前回4.4%、
⇒ 非）農業部門雇用者数＝－3.3万人（予想10万人 8月15.6→16.9万人 7月18.9→13.8万人）、
⇒ 民間部門雇用者数＝－4万人（予想11.7万人 前回16.5→16.4万人）、
⇒ 製造業雇用者数＝－0.1万人（予想1.1万人 前回3.6→4.1万人、
⇒ 政府部門雇用者数＝0.7万人（予想 前回－0.9万人）、
⇒ 労働参加率＝63.1（予想62.8％ 前回62.9％、
⇒ 平均時給＝26.55（予想 前回26.39ドル）、
⇒ 時間当たり平均賃金＝前月比0.5％（予想0.3％ 前回0.1→0.2％）、
⇒ 時間当たり平均賃金＝前年比2.9％（予想2.6％ 前回2.5→2.7％）、
⇒ 平均週間労働時間＝34.4（予想34.4 前回34.4）
CAD 9月 雇用統計：
⇒ 失業率＝6.2％（予想6.2％ 前回6.2％）、
⇒ 雇用者数＝1.0万人（予想1.2万人 前回2.22万人）、
⇒ フルタイム雇用者数＝11.2万人（予想 前回－8.81万人）、
⇒ パートタイム雇用者数＝6.56万人（予想 前回11.04万人）、
⇒ 労働参加率＝65.6（予想 前回65.7％）
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ゴンカルベス ノムラ・セキュリティーズ米金利戦略部門責任者＝次期議長にウォーシュ氏就任なら現行路線から逸脱する。現在過去最高値水準にある株式市場に調整が入ったとしても動じないと見られる点。
ロシア通信（RIA）＝北朝鮮が長距離ミサイル実験準備と報道、ロシア会員議員は、米国の西海岸が射程距離に入り、リスク回避の流れが強まりドル売りへと変化。
ブラード・セントルイス連銀総裁＝正常化に向けた熱意が度を過ぎると、インフレ期待が一段と押し下げられ、われわれの目標を達成する能力が阻害される可能性がある。
ボスティック・アトランタ連銀総裁＝年内あと１回の利上げを今もなお想定するも、固執せず。金利水準の穏やかな正常化は、安定的に戻していくとの姿勢は2018年に入っても変わらず。
カプラン・ダラス連銀総裁＝追加利上げ実施前にインフレ率が目標の２％に向けて上昇する一段の兆候を確認したい。インフレ圧力が高まっている公算は大きい。
ダドリーNY連銀総裁＝段階的な緩和解除はなお適切。インフレの目標未達が続いているのには驚き。利上げは緩やかな軌道を続けるべき。
NY連銀NOWCAST＝米第4四半期GDP予測値、米雇用統計を受け1.95→2.45％に上方修正。
ビルドワドガロー仏中銀総裁＝ECBは量的緩和プログラムのパラメータを変更してはならない。出口戦略は緩和姿勢と両立すべき。非常に緩やかな正常化が始まった。ECBは再投資の影響を明確化する可能性。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
X
