2017/10/30

2017年10月30日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年10月30日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

週明けの月曜日。29日にはバルセロナで大規模(30~100万人)な独立反対の集会が開催され、EUR売りの材料となり、米国ではマナフォート・大統領選の選対本部長がロシア介入疑惑で自首したことで、米株は弱く米債は買われ利回りは低下。

独小売売上高の前年比は弱く、ユーロ圏の景況感指数は強く消費者信頼感は変わらず。米国の個人消費支出は強くドル買いへと動き、独CPIは弱くEUR売りへと動く。

為替市場は、GBPUSDの上昇幅はもっと強く、NZDUSDの下落、USDCADの上昇が目立つ。

USDJPYは、今週末の日米首脳会談で、トランプ政権は対日貿易赤字の是正を要求する方針との報道が週末にあり円買いの材料となり、アジア市場の113.80台を高値に、アジア・欧州市場では大枠113.50~80のレンジで取引が続くも、米国市場に入り、マナフォート・大統領選の選対本部長がロシア介入疑惑で起訴され、米株な軟調に推移し、一時113.30台まで円高が進む。

EURUSDは、29日のバルセロナの独立反対派の大規模集会や、スペイン中央政府はカタルーニャ自治州の自治権はく奪し直接統治へと動く。アジア市場の1.1593を安値に1.1600の大台を何とか維持。欧州市場に入り、独小売売上高が強く、ユーロ圏の景況感指数も強く、1.1640台を維持。強い米個人消費支出に売りの流れが強まり1.1600台へと逆戻り。


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〇原油価格(WTI)は一時54.40台へ上昇。
〇独DAX、EURUSTOXX50は小幅上昇、英FTSEは小幅下落、米株は、前日比マイナスからスタート。
〇米10年債利回りは小幅低下、10年債は2.39%、2年債も1.58%へ。

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GER 9月 小売売上高=前月比0.5%(予想0.7% 前回-0.4→-0.2%)、前年比4.1%(予想3.0% 前回2.8→3.0%)→ 前月比は予想を下回るも、前年比は予想を大幅に上回る。

EUR 10月 景況感指数:経済信頼感=114.0(予想113.3 前回113.0→113.1)→ 2001年以来の高水準、工業信頼感=7.9(予想7.1 前回6.6→6.7)、サービス業信頼感=16.2(予想15.0 前回
15.3→15.4)、ビジネス景況感指数=1.44(予想1.4 前回1.34)→ 予想を上回る  消費者のインフレ期待指数=14.7(前回14.2)

EUR 10月 消費者信頼感指数・確報値=-1.0(予想-1.0 前回-1.0)
USD 9月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.2%)、個人消費支出=前月比1.0%(予想0.8% 前回0.1%)、個人消費支出(PCE)価格指数=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.2%)、前年比1.6%(1.6%予想 前回1.4%)、コアPCE価格指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)→ 個人消費の前月比前回を大幅に上回り予想を上回る

GER 10月 消費者物価指数・速報値=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比1.6%(予想1.7% 前回1.8%)、(HIPC)前月比=-0.1%(予想0.1% 前回0.0%)、前年比1.5%(予想1.7% 前回1.8%)→ 予想を下回りEUR売りが強まる

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マナフォート・大統領選の選対本部長=ロシア介入疑惑でFBIに出頭、脱税とマネーロンダリングの宇都外起訴。ロシア疑惑で初めての起訴となり米株安=ドル売り要因となる。

リーカネン・フィンランド中央銀行総裁=ECBは2.55兆ユーロの債券買い入れスキームを再延長する選択肢を維持すべきだが、買い入れは、時間をかけて緩やかに縮小されていく。

中国ペトロチャイナ株=10年前に上海上場の初日が高値で、その後は長期下落傾向が続き、時価総額は上場し日から8000億ドル失う。