2017/10/03

2017年10月3日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年10月3日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州市場に入り、米債利回りの低下もあり、ドル買いの流れは弱まる。

GBPUSDは、英国のEU離脱交渉の難航にジョンソン英外相辞任の要求のウワサが流れるなど、不安定な情勢の中で、アジア・欧州市場は1.320~30をボトムに1.3280台まで買い戻しが強まる。しかし、前日の弱い英製造豪PMIに続き英建設業PMIが弱く、2016年7月来の低水準でポンド売りが再開。一時1.3220台まで下落。

EURUSDは、先のドイツ統一地方戦後の与党の議席減少と強硬派議席拡大の結果にユーロ売りが続く中で、懸念のスペイン・カタルーニャ地方の住民投票で圧倒的な離脱支持を受け、ラホイ・スペイン首相は自治権限の停止を持ち出す可能性を意識。アジア市場では1.1700を割り込む水準まで下落するも、米金利は軟調で、1.1750~1.1800の水準ではオプションがらみの買いが強く、米債利回りも軟調で1.17700台まで上昇している。

AUDUSDは、弱い豪住宅建設許可に売りが始まり、豪中銀声明では「賃金の伸び悩みと豪ドル高」をけん制し、0.7800を割り込み0.7780台まで下落。欧米市場に入っても動きは鈍く、0.7800~25の狭いレンジで取引が続いている。

USDJPYは、仲値のドル買い需要なのか112.70台→112.90台へ上昇、日経平均株価の上昇に円売りが強まり113.10台へ上昇し、クロスでの円売りが続いている。米国市場に入り米金利の軟化に円ショートの利食い強まり112.70台まで値を下げている。

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〇DAXは+0.58%、FTSEは+0.15%、EUROSTOXX50は+0.12%と小幅上昇。ダウは小幅高でスタート
〇米債利回りは上昇から下落へと変化、米10年債利回りは2.34%と前日と変わらず、2年債は1.479%と前日比で小幅低下。

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日経平均株価は2年ぶりの高値へ。

BOEの金融行政委員会(FPC)議事録(9月20日分)=ブレグジットで国内企業によるEU銀行からの借り入れに支障が出る恐れがある。

欧州議会のドイツのマンフレート・ウェーバー議員=欧州議会の審議で、メイ首相がEU離脱交渉の進展を望むなら、ジョンソン外相を解任すべき。強硬派のジョンソン外相は離脱に関して「超えてはならない一線」を独自に表明し、党内対立に陥っていると批判。

英国のEU離脱交渉で、バルニエEU側の首席交渉官は欧州議会で発言=交渉に十分な進展が見られず、清算金を含む問題で深刻な意見の相違が続いている。

ユンケル欧州委員会委員長=英国のEU離脱交渉で十分な進展がなく、将来の英国との関係について協議する第2段階に入る準備はできていない。

メイ英首相=保守党の年次党大会で、開幕前日に離脱強硬派のジョンソン外相がEUとの交渉で個人的に譲れないとする4条件を提示したことから、党内の結束に暗雲が漂っている。最良の条件をいかに引き出すかを巡り閣内で様々な意見があることを歓迎するが、閣内の結束を強調。

ジョンソン英外相=メイ首相の演説を支持、党大会直前にEU離脱について独自に絶対条件など主張したことから、首相が外相を更迭すべきだとの声が浮上していたが、反旗を翻しているとの意見を否定。

パウエルFRB理事=米国が直面している最大の課題は持続成長を引き上げること。

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