2017/10/05

2017年10月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き

2017年10月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き

明日6日の米雇用統計と連休を控えてポジション調整の動きが強まる。米株は小幅高で連日高値を更新、米債は横ばいで推移し、ドルは強い米経済指標に盛り返し、前日比ではやや弱含みで推移。

注目の米ADPはハリケーンの影響に前回より大幅に減少するも、予想を上回り、サービス業PMIはやや強く、ISM非製造業は予想を上回り12年ぶりの高水準と強い。米株は小幅上昇し連日最高値を更新するも、米債利回りは一時の下げから前日とほぼ同水準へ戻し、ドル売りが弱まり買いへと変化し米雇用統計への期待感が残る。

イエレンFRB議長の講演では、金融政策に関しての発言はなく相場は動かず。カタルーニャ州のプチデモン首相記者会見では、住民投票を批判した国王や中央政府を非難し「中央政府に対して調停プロセスを求める。9日にスペインからの独立に向けて動く見込みでユーロ売り圧力が続く。

ティラーソン米国務長官は「辞任を検討したことは一切ない」と否定。「トランプ氏を能なしと呼んだ」とする報道に、「つまらないうわさ話だ」とコメントを避ける。トランプ政権内の不調和がドルに対してのリスクとして残る。

GBPUSDは前日比+0.06%。ブレグジット交渉の難航が危惧されるも、アジア市場の早朝1.3230台を安値に買い戻しが続く。欧州市場には注目の英PMIのサービス業は強くGBPUSDの買いへと動くも総合は逆に弱く1.3240台~80台で上下に変動へ。米国市場に入り強い米経済指標にもかかわらず、ポンドのショートカバーに底堅く、1.3250~90のレンジで推移。終盤にかけては再び1.3240台へと売り圧力は止まらず。

EURUSDは前日+0.12%。アジア市場の早朝1.1730台を安値に買い戻しが続く。ユーロ圏PMIの総合は予想通りで、サービス業は強く、小売売上高は弱く前月比は前回に続きマイナスにEURUSDの売り圧力が強まる。スペイン政府と州政府の対立激化にスペイン株は急落し債券は続落、EURUSDは一時1.1740台まで下落後するも、ショートカバーで1.1780台まで値を戻す。しかし、予想を上回る米ADPと強い米ISM非製造業に1.1740台へ逆戻りし1.1750~65のレンジで推移し、カタルーニャ州のプチデモン首相記者会見でも大きな変化は見られず。


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〇原油価格(WTI)は原油在庫が予想外に減少するも、50ドルを割り込み49.89-0.53(-1.05%)へ。
〇米株は強い米経指標もあり小幅高で最高値を更新中、ダウ+19.97(+0.09%)、S&P500+3.16(+0.12%)、Nasdaq+2.91(+0.04%)
〇米債利回りは上下変動しながらも大きな変化は見られず。10年債は前日2.32→2.32%、2年債は1.47→1.47%。

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カタルーニャ自治州のプチデモン首相記者会見=中央政府に対して調停プロセスを求める。国王フェリペ6世が投票を実施した州政府を「無責任な行為で経済や社会の安定を危機にさらした」と強く非難したことにたいして、「国王は多くのカタルニア人を失った」とし、「中央政府は調停のアプローチに対応しなかった」と批判。

イエレンFRB議長=金融政策への言及はなし。

メイ英首相=ブレグジットで、離脱交渉がうまく進まず合意なしに離脱する可能性に備えている。あらゆる結末に対して準備するのが政府の責任だ。われわれはまさにそれを行っていると信頼してもらいたい。

ティラーソン米国務長官=辞任観測の報道で、「辞任を検討したことは一切ない」と否定。トランプ氏を能なしと呼んだとするNBCの報道は「つまらないうわさ話だ」とコメントを避ける。

プーチン・ロシア大統領=OPECの減産合意は2018年末まで延長さえる可能性を示唆。

カタルーニャ州政府=9日にスペインからの独立に向けて動く見込み。州議会の過半数を占める独立賛成派の政党は、独立宣言に向けた討論と投票を9日に実施するよう要求。

関係者=次期FRB議長候補は、イエレン現FRB議長、コーン国家経済会議(NEC)委員長、ウォーシュ元FRB理事、パウエル理事を検討。他でも複数が上がっているが現時点で最有力候補はない

S&P=英中銀とカーニー総裁の最近のコメントは主として、輸入インフレ圧力の軽減に向け、ポンドを押し上げる狙いと指摘。11月の0.25%の利上げが含まれる可能性がある。経済の減速を考えれば、2018年の追加的な措置については必然とは言えない。

ノボトニー・オーストリア中央銀行総裁=ECBの資産買い入れプログラムは12月に期限を迎えるが、ECBは慎重な正常化を目指している。突然にブレーキを踏むのではなく、アクセルペダルからゆっくりと足を離していくことを意味している。

カタルーニャ州・プチデモン首相声明を発表との報道に、スペイン株価は2%超の下落。市場では今週末か、来週早々にも独立宣言をすると予想。バルセロナで約70万人が中央政府に反発するゼネストやデモに参加、州政府との対立が深まる。

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