2017/10/27

2017年10月27日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年10月27日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は上昇、米10年債利回りは2.47%と引き続き強さを維持。為替相場はドル買いの流れは変わらず。

米株は一部の市場参加者が危惧している暴落もなく、上昇傾向が続いた米2年債に加え、10年債利回りも2.4%台をクリアし上昇傾向が続き、為替市場はドル高圧力が続いています。

米下院は共和党上院の予算決議案を可決、税制改革法案は来週11月1日にも詳細が判明する予定で、大型減税を実施する期待が強まり、潜在的なドル買い要因となっています。

EURUSDですが、昨日のECB理事会は政策金利を据え置き、「来年1月かQE600→300億ユーロに半減させ、9月まで継続」となりました。市場には減額200億ユーロ、延長期間6か月の予想があったためなのか、市場の予想範囲内の決定とも思われる結果にも、EURUSDは1.1630台までと7月の水準まで続落し、アジア市場に入っても上昇力は見られず、1.1620~40台のレンジで推移しています。

テクニカル的にもEURのベアセンチメントがより高まってはいますが、1.1600台をボトムとして1.16~1.21のレンジに収まる可能性も引き続き残っています。

GBPUSDは、前日の強い英GDPの上げ幅は全戻しされ1.3110台と上昇スタート水準へ逆戻り。引き続き1.30~1.33のレンジが相変わらず続いており、この流れが暫く続く可能性を意識しています。そのために、1.31台割れからのショートも難しいように思えてなりません。

USDJPYは、113~114円のレンジ相場に陥り、過去何度も114円台乗せから値を落とされているが、米10年債の利回りの上昇が続くようなら、ようやく、スローながら114円台を定着させ115円まで道筋が見えてくる。

いずれにしても、今夜の米GDPは今週最後のビックイベントでドル高傾向がこのまま続くことができるのか、それとも、調整日としてドル売りへと動くのでしょうか?

それと日本が3連休となる直前の11月1日のFOMCと、11月2日のBOE金融政策委員会が大きなヤマとなりそうです。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


オプションのボラティリティーは、GBPUSD、USDCAD、NZDUSD、AUDUSDと変動が大きくなっている影響もあり、EURUSDの短いところを除きボラティリティーが上昇しています。前日と比較すればGBPUSDは7.0→9.15%、AUDUSDは7.55→8.22%、USDJPYも8.0→8.88%へと上昇、EURUSDは逆に8.17→7.6%へと低下。

リスクリバーサルでは、大きな変化は見られず、相変わらず円コールは低い水準が続いており、円高傾向が弱まりつつあることがわかります。