2017/10/11

2017年10月11日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き  FOMC議事録を前にドルは軟化!

2017年10月11日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き  FOMC議事録を前にドルは軟化!


FOMC議事録の公表を控えた、欧州・米国市場の序盤で株価は小幅な上昇にとどまり、米債利回りは軟化。 為替市場は、GBPUSDを除き、弱いながらもドル売りへと動き、EURUSDはUSDCHFでのドル売りが目立っている。

USDJPYは、アジア市場では112.22の安値から仲値のドル買いに112.59まで上昇し株価高の流れに高値圏で推移。欧州市場に入りクロス円での円買いも入り、緩やかなドル売りへと変化し、アジア市場の安値を割り込みながらも112.20の買いに下げ止まる。米国市場に入り米金利の軟化に112.08まで値を下げ、112円の大台を何とか維持し小反発へ。

EURUSDは、アジア・欧州市場を通じて1.1795をボトムに大枠で1.1800をベースにした動きでユーロ買いの流れが続く。強いユーロ圏各国の経済指標や10月26日のECB理事会での緩和策変更期待もあり、昨日から続くユーロ買いの流れを維持し一時1.1845まで上昇。

ラホイ・スペイン首相の会見で「カタルーニャ自治州に対して、独立断念を迫り、自治停止の手続きを開始」との報道に1.1801まで値を上げるも続かず。米国市場に入り独・英債券利回りが強含む一方、米債利回りは弱く高値を更新し一時1.1858まで上昇。

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〇 原油価格(WTI)は需給増と段階的な供給削減予測の期待もあり、強含みで推移するも51.42を高値にやや軟化。
〇 EUROSTOXX50は小幅な変化にとどまり、米株も小動きで、ダウ、Nasdaq、S&P500共に大きな動きは見られず。
〇 債券利回りは、独・英国共に小幅上昇するも、米債は弱含みで推移。

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エバンズ・シカゴ連銀総裁=12月の利上げについて言及することは時期早々。インフレはがっかりするほど低水準。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=利上げする適切な時期かどうか、年内に率直に議論する余地がある。経済情勢はかなり強く、失業率は低く、労働市場は良好。インフレ率が目標の2%に到達するかどうかを判断しながら、引き続き緩やかに政策の引き上げを進めることが合理的。

ドイツ経済省=2016年成長率予測を2017年1.5→2.0%、2018年1.6→1.90%に上方修正。インフレ率=2017年1.8%、2018年1.6%。

ラホイ・スペイン首相=カタルーニャ自治州に対して、独立断念を迫り、自治停止の手続きを開始。独立問題について独立を宣言したか公式な立場を表明するように自治政府に要求。

ハモンド英財務相=2018年序盤までにブレグジット交渉で明確な進展がなければ、合意なしの離脱のため追加予算の拠出を開始。ブレグジットをめぐり不確実性の雲が英国経済を覆っている。