2017/10/18

2017年10月18日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年10月18日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場の為替相場はいつもながら静かで小動きながら、その中でドルは比較的堅調に推移。日経平均株価は+29.92(+0.14%)何とか続伸しプラス圏で終了。原油価格は需給ひっ迫の見通しと中東情勢の悪化を意識した買いが引き続き優勢で52ドル台を維持。米債利回りは小幅な動きで2年債の上昇だけが目立っている。

最近の強い米経済指標が目立ち、昨日公表されたFRBの公定歩合議事録でも、12地区連銀中、カンザスシティー連銀が2%への引き上げに投票。現状ではドルに対しての評価は高いようみ見える。

USDJPYは、日米経済対話で日本の対米貿易黒字が重大なテーマとなり日米二国間のFTA交渉まで発展するのか? いつもながら円安相場の抑制材料となっている。目先はここ数週間の円高期待への反動と、強い米経済指標と米金利の上昇に、底値は限定的と思われるが、油断はできず。

GBPUSDは、カーニーBOE総裁のタカ派発言に対して、ハト派の副総裁+新任の委員はややハト派で一枚岩でないことは明らか。現状はスペイン・カタルーニャ自治州の独立のリスクもあり弱気な相場で、19日の結果を見守る動きとなっているが、ブルームバーグのエコノミスト調査では11月2日のBOE利上げ予想は76%と非常に高いので、この意味では注意したい。

さて、今日のポイントは欧州市場では、ドラギECB総裁の講演と、英雇用統計が台風の目となりそうで、仮に平均所得が予想外に強い数字にでもなれば、昨日17日の英CPIの前年比が3.0%と5年ぶりの高水準となったこともあり、ポンド相場の変動が期待できる。

米国市場では、引退近いダドリーNY連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁討論会の結果や、直接的な反応はないかもしれないが、12月の利上げ期待度の変化に影響する米住宅着工・建設許可や、明日未明のベージュブックも注目したい。

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 サリバン米国務副長官=米政府は米朝の直接対話の可能性を排除せず。

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