2017/10/05

2017年10月5日(木曜)欧州・米国市場序盤は、各国の独自要因に波乱、ドルと円は全面高。

2017年10月5日(木曜)欧州・米国市場序盤は、各国の独自要因に波乱、ドルと円は全面高。

米雇用統計と3連休を明日に控えた海外市場は、各国の多種の要因に加え、米株は高値を更新し、ハーカー&ウィリアムズ両氏のタカ派発言や、米製造業受注指数+耐久財受注・確報値が強く米債利回りは上昇気味、予想外にドル買いが加速し、円はクロスで全面高。

EURUSDは、ECB理事会議事録では「ユーロ相場の急上昇を懸念」、事前予想もあり直後のもみ合いから時間差でユーロ売りへと変化。一方、スペイン最高裁は「9日のカタルーニャ州議会の審議」の差し止めを示し、加え「指導者間の分裂にカタルーニャ州独立の動きにブレーキ」との報道もありスペインアセットは回復、その間にユーロ売りが加速し1.1710台へ。

USDCADは、カナダの貿易赤字が拡大しカナダドル売りが加速し、1.25台をクリアし1.2550台へと一時急伸。

GBPUSDは、「メイ首相辞任の圧力」との報道(メイ首相は否定)にGBP売りが加速。

USDJPYは、衆議院選を前にした世論調査では自民・公明有利との報道が意識されるも、円クロス中心とした円買いに一時112.40台まで下落。連銀総裁らのタカ派発言なのか米金利の上昇と米株高=一時112.70台まで値を戻す。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

◎USD 8月 貿易収支=-424億ドル(予想-427億ドル、前回-437→-436億ドル)
◎CAD 8月 商品貿易収支=-34.1億ドル(予想-26億カナダドル 前回-30.4→-29.8億カナダドル)
◎USD 新規失業保険申請件数=26.0万件(予想26.5万件 前回27.2万件)
◎USD 8月 製造業受注指数=前月比1.2%(予想0.9% 前回-3.3%)、除く輸送機器=前月比0.4%(予想 前回0.5%)→ 予想を上回る
◎USD 8月 耐久財受注・確報値=2.0%(予想1.7% 前回1.7%)、除く輸送機器=前月比0.5%(予想 前回0.2%)→ 予想と前回を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

スペイン最高裁=9日のカタルーニャ州議会審議差し止めへ。指導者間分裂にカタルーニャ独立の動きにブレーキ。

スペインアセットが急回復するなか、米株も堅調推移となるとUSDは対主要通貨で堅調な動きへ

メイ英首相=党大会の評価は低く辞任圧力との報道で、辞任を否定。

ECB理事会議事録=年末期限の資産買い入れ策を討議。ユーロ相場の急上昇を懸念。金融スタンスの再評価は緩やかかつ注意深くあるべき。政策の再設定について初めて話し合った。引き続き大規模な刺激策が必要と合意。

ECB理事会議事録=一部メンバーはユーロ高のマイナスの影響が過小評価されており、インフレ予測に対する下方リスクとなる可能性があると。プラート専務理事は為替相場を緊密に注視する必要がある。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=12月の利上げを予想し、来年は3回の利上げを予想。

ウィリアムズSF連銀総裁=失業率は4%をやや下回る水準に低下へ。インフレ率は2%に上昇へ、利上げ可能。過剰な成長は資産バブルとインフレ高進を招く恐れ。米経済は、ハリケーン被害にも関わらず成長はオントラック。低金利を考えればバリュエーションは意外ではない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※