2017/10/12

2017年10月12日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年10月12日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

FOC議事録はやや不透明感を残しながらも、11月1日のFOMCではQEの縮小が始まり、CME FedWatchは12月の利上げ予想確率87.8→86.7%と大きな変化を示さず、相変わらず追加利上げの可能性が高い状況に変わりありません。

今日は、米新規失業保険申請件数と米PPIの指標が発表となるも、大きな変動は期待できず、経済指標の注目は明日金曜日の米CPIと小売へ。今日はむしろ、23:15時のドラギECB総裁とブレイナードRB理事のパネル討論会の内容が大きな注目材料となっています。

それ以外でも、パウエルFRB理事、ウィルキンス・カナダ中銀副総裁、クーレECB理事、ラウテンシュレーガーECB専務理事の発言が控えており、海外指標は発言の内容によっては投機筋が積極的に動く可能性があり相場変動リスクが高くなることも予想されます。

昨日の米株は相変わらず最高値更新し、米債利回りは軟調気味で、ドル相場はドル売りの流れが続いています、円相場はそういう意味では中立の位置にあり、議院選の事前予想で与党圧勝の思惑に円安傾向へと動くも限定的で、クロスで円安傾向が続いています。

EURUSDは、26日のECB理事会で資産買い入れ縮小期待と、スペイン・カタルーニャ自治政府の独立リスクの低下に底堅く、9月25日か売り変化し下落が始まった流れは1.1700割れで終了し上昇傾向がいまも続いているようにも感じられます。先に1.20台から下落したイメージが残り、積極的に高値を追うかは別として、1.1700~1.2000のレンジに逆戻りしている可能性も否定できません。

GBPUSDは、ブレグジットのリスクとメイ英首相の信頼度の低下が売り材料とされ1.3657→1.3020台まで下落する大きな調整局面を迎えた後、1.300をベースに流れが変化し、BOEの緩和縮小の期待度も復活しています。ただし、EURUSDと同じく大きな下げ相場を体験していることもあり、どうしても積極的に買いにくいこともありますが、テクニカルでも底堅くなっており、1.13180を割り込むまでは上昇圧力は変わらずと考えます。

一方のUSDJPYは、衆議院選挙の与党の得票にも影響すると思われ与党が優位な現状では、「日本株高=円安」の連動性を考えれば、円安傾向に大きな変化はないと思えます。ただし、現状は112.50円を高値に上値が重くテクニカルベースで売りの状況が続いており、短期的にはどこまで下がるのかを試す動きが続きそうです。長い目では111.50~113.50のレンジ相場なんでしょうか? 


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〇原油価格は51ドルを若干割り込みながらも、高値圏で推移。
〇日経平均株価の上昇は止まらず。前日比+77.19(+0.37%)上昇。米株先物は小幅な変動で推移。
〇米債利回りは小幅安で推移。

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