2017/10/10

2017年10月10日(火曜)昨日9日、海外市場の動き

2017年10月10日(火曜)昨日9日、海外市場の動き

日米共に休日の週明け月曜日。重要な発言や発表も少なく基本は大きな変化は見られず。

材料を挙げれば、
1.週末のトランプ大統領の北朝鮮問題で「軍事行動を思わせる発言」にリスク回避の流れとボブ・コーカー米上院議員の戦争リスク懸念発言、ロシア・中国・米国務長官の緊張の抑制発言にも、リスク回避の流れが見られる。今日10日の朝鮮労働党創設72周年記念も懸念。
2.英国立統計局(ONS)の集計ミスによる単位労働コストの上方修正(第2四半期 前年比1.6→2.4%)による利上げ期待によるポンド買いへの動き。
3.ラウテンシュレーガーECB専務理事のタカ派発言に26の理事会期待にユーロ買い材料へ。
4.カタルーニャ州の独立リスクがやや後退しユーロ買い材料へ
5.NZ総選挙の海外投票を含めた最終開票の結果も、単独過半数の政党はなく、NZドル売りからスタート。

経済指標から
6.中国財新製造業とサービス業PMIが弱く、AUD売り材料へ。
7.独鉱工業生産が予想を上回り2011年7月来の高水準にユーロ買い材料へ。
8.ユーロ圏センティックス投資家センチメントが予想と前回を上回りユーロ買材料へ。


USDJPYは、週末のトランプ大統領、ボブ・コーカー米上院議員の発言に北朝鮮へのリスク懸念が強まり、週明け早朝に112.33まで円高へ動いた後は、大枠112.50~75のレンジで推移。今日10日の朝鮮労働党創設72周年記念の軍事行動への懸念も残る。

GBPUSDは、英国立統計局(ONS)が集計ミスで第2四半期の単位労働コストの前年比1.6%→2.4%に修正、BOEの金融政策に影響を与えるとの思惑に、GBPUSDはアジア市場の1.3075を安値に一時1.3180台まで上昇、GBPJPYも146.94→148.55まで急伸、EURGBPも0.8970台→0.8900近くと大台ギリギリまで下落。

その後は、北米市場が休場で積極的な動きは見られず、1.3120台まで値を下げて1.3140台で終了、GBPJPYも147.85まで値を戻し148円台で終了。EURGBPも0.8940台まで値を戻し0.8930で終了。

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米株先物は小幅低下、Dow30は-12.60(-0.06%)、S&P500 futures-1.50(-0.06%)、Nasdaq Futures-0.12(-0.00%)
US 10Y T-note 125.13+0.03(+0.02%)

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CNY 9月 財新製造業PMI=51.4%(予想 前回52.4)、サービス業PMI=50.6(予想 前回52.7)→ 製造業、サービス業共に前回を下回る

GER 8月 鉱工業生産=前月比2.6%(予想0.8% 前回0.0→-0.1%)、前年比4.7%(予想3.0% 前回4.0→4.2%)→ 2011年7月以来で最大となり予想を大幅に上回り直は一時EUR買いとなるもその後続落。

EUR 10月 センティックス投資家センチメント=29.7(予想28.5 前回28.2)→ 予想を上回る

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ラウテンシュレーガーECB専務理事=インフレを抑制している要因は一時的で、来年にECBは資産買い入れを縮小し、将来的に買い入れを終了させる必要がある。→ 10月26日のECB理事会を注目。

カタルーニャ州の独立懸念が和らぐ=独立反対派35万人のデモ、フランスやドイツがスペインの統一を呼びかけ、大手銀行が本店を他州に移す動きが、独立賛成派の抑制要因へ。

トランプ大統領(日)=北朝鮮について一つのことしかうまくいかない。→ 軍事行動の懸念が高まり週明けからリスク回避の円買いが一時つよまるが、長続きせず。

英国立統計局(ONS)=第2四半期の単位労働コストの前年比1.6%は集計ミスによる誤報で実際は2.4%で、2016年第1四半期以来の低水準。

ボブ・コーカー米上院議員(8日NYタイムズ)=トランプ大統領は米国を「第3次世界大戦への道」に導くという危険を冒していると警告

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