2017/10/19

2017年10月18日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年10月18日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル円の上昇を筆頭にドル買いの流れを堅持。欧州市場では米金利の上昇から始まったドル買いは、弱いい米住宅着工件数と住宅建設許可件数はでピークを迎え、ドル売りへと変化。ただし、USDJPYだけは上昇一直前で113円まで続伸、円はクロスでも全面安。

英雇用統計では、賃金の伸びは予想を上回り、GBPUSDは一時上昇するも続かず、1.3170→1.3208→1.3140と上下変化しながら、1.3140をボトムに1.3150~90のレンジで推移。

ドラギECB総裁からは特に注目する発言は聞かれず、ハンソン・エストニア中銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁からタカ派発言が目立った。EURUSDは、欧州市場の1.1730台をボトムに1.1780まで値を戻し、結局は元の水準へ逆戻り。

ダドリーNY連銀総裁の発言では注目点は見られず、カプラン・ダラス連銀総裁は、FF金利を10年債利回り水準まで引き上げることには消極的。

USDCADは、欧州市場に入り米金利の上昇にドル買い先行で始まり、上下変動しながらも、カナダ製造業売上高は強くドル売りへと変化。

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〇原油価格(WTI)は、52ドル台を維持し一時52.31ドルまで小幅上昇。
〇独英株は上昇を続け、ダウ先物は23060ドルへと上昇し、米国市も上昇からスタート。
〇米債利回りは上昇、10年債は2.34%へ、2年債も1.56%へ上昇。

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GBP 9月 雇用統計: 失業率=2.3%(予想2.3% 前回2.3%)、失業保険申請件数=1,700人(予想1,000人 前回-2,800→-200人)、ILO方式失業率=3か月・前月比4.3%(予想4.3% 前回4.3%)、平均所得・除くボーナス=前年比2.1%(予想2.0% 前回2.1→2.2%)、平均所得・含むボーナス=前年比2.2%(予想2.1% 前回2.1%)→ 賃金の伸びは予想を上回り、一時ポンド買いが強まるが続かず、逆に売りへと変化

USD 9月 住宅着工件数=112.7万件(予想117.5万件 前回118→118.3万件)、前月比-4.7%(予想-0.4% 前回-0.8→-0.2%)、住宅建設許可=121.5万件(予想124.5万件 前回130→127.2万件)、前月比-4.5%(予想-2.1% 前回5.7→3.4%)→ 予想と前回を下回る

CAD 9月 製造業売上高=前月比1.6%(予想-0.3% 前回-2.6%)→ 予想と前回を上回りカナダドル買いが強まる

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ドラギECB総裁=低金利はマクロ経済環境の改善につながり、高金利が改革を進める証拠は得られず。

ハンソン・エストニア中銀総裁=景況感が改善しており、ECBは債券買い入れプログラムの小幅な調整を検討すべき。個人的には債券の購入額を減らすべきだ。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=かなりの規模の緩和を維持し、債券購入を終了に向け適切に縮小していく必要がある。

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ダドリーNY連銀総裁=政策課題は、税制、移民、貿易など。

カプラン・ダラス連銀総裁=FF金利を10年債利回り水準まで引き上げることには消極的。

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NZの総選挙で、与党・国民党、野党・労働党のいずれも過半数議席に届かず、ポピュリスト政党のNZファースト党が連立政権の鍵を握る勢力に浮上。NZファースト党が19日午後に連立協議の結果を発表すれば、政局の不透明感が払拭される可能性がある。



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