2017/01/10

2016年1月10日(火曜)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2016年1月10日(火曜)昨日9日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

為替相場は円+豪ドル高、ポンド安の2極化の動きへ。

メイ英首相の発言を材料としたハードブレグジット懸念に英国売りが強く、GBPUSDは1%近く下落へ。逆に、リスク回避+ショートカバーにUSDJPY-0.71%下落、AUDUSD+0.86%上昇し、共にドル売りをリード。GBPJPYは-1.7%、GBPAUDは-1.67%と下げ幅は大きい。

Nasdaqは上昇を維持するも、NYダウ+S&P500は低下、NYダウは下落からスタートし武田製薬の米社買収報道にやや持ち直すも、-58ドル近く下落と軟化傾向変わらず。米金利は低下し、10年債利回りは前日2.349→2.374%低下、2年債も1.2098→1.1856%へ低下。原油価格(WTI)は前日53.99→51.90近くへ2ドル近く低下。

USDJPYは、東京市場が休場で薄商いの中、アジア市場では先週金曜日の米雇用統計を受けて強まったドル買いの流れを維持、117.50台まで上昇するも続かず。欧州市場に入ると、GBPUSDが下落が強まり、GBPJPYの売りがリードし、円はクロスで全面高でUSDJPYは続落。米国市場に入り、弱い米株+米金利の低下に116.50~60を割り込み一時115.90台まで下落し、安値圏で推移している。

GBPUSDは、週末のTVインタビューで「EU単一市場へのアクセスを断念することになっても、移民流入と立法の権限回復がEU離脱における優先事項」と発言。ハードブレグジットの懸念に、早朝からGBPUSDはギャップを開け売りからスタート。

アジア市場の早朝1.2270台を高値に続落し、欧州市場に入ると一時1.2120台まで下落。メイ首相は「英政府のEU離脱計画が混乱してはいない、数週間以内に戦略の詳細を公表する方針」もあり下げ止まるも、反発力は鈍く1.2160近辺で推移。

AUDUSDは、アジア市場早朝の0.7280台をボトムにし、強い豪住宅建設許可件数もありアジア市場では0.7320台まで続伸。欧州市場の序盤にかけて一時0.7300台まで値を下げるも、これをボトムに0.7330を上抜けすると買いが強まる。

弱い米株+米金利もあり、午前零時のオプションカットで0.7340台を、ロンドンフィキシングでは0.7350を上抜け一時0.7370台まで続伸し、0.7350台で推移している。

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トランプ氏は娘婿のクシュナー氏を大統領上級顧問に指名する見通し。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=循環的な景気回復の仕事はほぼ終了。FRBは完全雇用、および物価安定の責務の達成が間近だ。年内に2度の利上げを予想。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=過去数年よりも速いペースでの金融政策の正常化が必要と予想。利上げを行うことは適切だが、利上げ時期は経済指標や世界情勢、財政政策に左右される

レンツ・トヨタ自動車専務役員=今後5年間の米国での設備投資額は100億ドルで、過去5年間の投資額と同額。決定はトランプ氏の批判に応じるものではなく、トヨタの米国における投資戦略の一環。

武田製薬=米アリアド・ファーマシューティカルズを約46億6000万ドルで買収し、がん治療薬のポートフォリオを拡大へ。

メイ英首相(8日インタビュー)=「EU単一市場へのアクセスを断念することになっても、移民流入と立法の権限回復がEU離脱における優先事項」と発言。→ ハードブレグジットリスクを懸念し英国債は下落し、英10年債利回りは上昇へ。→ これを受け9日にメイ首相は、メイ首相は従来からの自身の立場を誤って伝えたとしてメディアを批判、単一市場からの離脱は不可避ではないと発言するも、ポンド売りは止まらず

メイ英首相(8日インタビュー)=英政府のEU離脱計画が混乱してはいない、数週間以内に戦略の詳細を公表する方針。

メイ英首相(8日インタビュー)=欧州の単一市場アクセスの断念を意味しても、移民流入管理と立法の権限回復がEU離脱における優先事項。正しい関係を得るものであって、メンバーシップを少し残すことではない。われわれは離脱する。EU加盟国ではもはやなくなる。英国が離脱した際にEUとどのような適切な関係を持つかが問題。

メイ英首相(8日インタビュー)=国境を管理し、法律をコントロールできるようになる。だが引き続き、英企業によるEU域内での事業や欧州企業による英国内での事業にとって最善の取引を望む。
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