2017/01/30

2017年1月30日(月曜)欧州市場の動き

2017年1月30日(月曜)欧州市場の動き

月曜の欧州市場は、アジア市場の流れから大きく変化し、円高+ドル高へ。

週末の米大統領令による移民政策への米国内や世界的な反発に、為替相場はオセアニア市場でドル売りからスタート。アジア市場の昼には逆にドル買い戻しへと変化し、欧州市場に入るとドル買いと円買いの流れが加速。

欧州市場は、ユーロ圏の景況感指数108.2(予想107.8)約6年ぶりの高水準で、消費者信頼感-4.7(予想-4.9%)と共に予想外に強く、独CPI・速報値は前年比1.9%(予想2.0%・前回1.7%)と予想に届かないが2.0%の水準近くと前回から上昇するも、イタリア株の下げを筆頭に南欧諸国の株価は弱く、独・イタリアの株価も大きく下落、独・仏国債利回りは上昇から一時前日比でマイナス水準へと低下。

米国市場に入り、個人所得は前月比0.3%(予想0.4%)、個人消費は前月比0.5%(予想0.5%)と変わらず、PCE価格指数の前年比は1.7%(予想1.7%)と、予想通りの結果に大きな変化は見られず。

為替市場は、大きな変化の明確な理由は不明ながら、欧州・英国株の下落や債券利回りの低下を考えれば、トランプ大統領の移民制限の大統領令へ反発への反動とも言えず。

1日のFOMCや2日のBOEの金融政策や3日の米雇用統計を意識するのもやや早すぎるように思え、1月末の特殊要因なのか円とドルのショートの買い戻しに思える。

EURUSDは、アジア市場の高値1.0740台をトップに、先週末のNY終値を割り込み、1.0700のポイントを下回るとストップの売りが強まり、1.0650~60を割り込むと先週来のロングポジションの切りが続き1.0620まで続落している。

GBPUSDも、アジア市場の高値1.2600台をトップに、先週末のNY終値を割り込み、先週金曜日の安値を割り込み、1.2500台を大台を割り込み1.24900まで下落するも、以外にも1.2500割り込んでも加速はせず。

USDJPYは、トランプ大統領の移民制限の大統領令へ反発で、リスク回避の円買いと思われるが、アジアと欧州市場共に114.90台をトップに、クロスでの円買いが強く、ドル高の流れの中でも予想外に上値は重い。ただし、114円の大台は重要な水準で、114.20台~90台のレンジでの取引が続いている。


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ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ドル高は欧州経済にとって好都合。3月のQEからのテーパリングは時期尚早で夏過ぎまで決定すると思わず。イタリアのEU離脱は経済敵に自殺行為。