2017/01/28

最新のIMMポジションから、 2017年1月28日(土曜)




最新のIMMポジションから、 2017年1月28日(土曜)

豪ドルに続き、カナダドルもネットでロングへと変化。他の主要通貨でもショートは減少中。

集計日は24日で、世界中が注目した20日のトランプ次期米大統領の就任式の後で、「アメリカ・ファースト。バイ・アメリカン、ハイヤー・アメリカン」や、「TPPから離脱しNAFTAも再交渉」と、保護主義的な内容に米金利の低下とドル売りを織り込んだ数字とっている。

IMM通貨先物の最新データ(集計日が1月17日)では。7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス・フラン、カナダドル、豪ドル、NZドルで、メキシコペソは除く)の合計ネットショート・ポジションは-193,074コントラクトで前週の-237,154からショートが3週連続で減少中。

円のショートはネットで4週連続でショートが減少し、先週-77,830→今週-66,840(10,990)の減少と、昨年末に膨らんだ円ショートポジションは今年に入り一貫して減少傾向にあり、特に今週はトランプ政権が日本との貿易不均衡の解消を示し円安を容認しない可能性も影響している。

ユーロのショートは先週-66,500→今週-52,348へ14,152減少。昨年11月1日のネット-137,385コントラクトから減少傾向にあり、減少幅はピークの11月1日から2番目の減少幅で、ユーロ売りセンチメントはやや後退中。

ポンドのショートは先週-66,242→今週-63,172と減少、メイ英首相がリスボン条約の発動の詳細説明も17日に済み、英最高裁はリスボン条約発動で議会の承認が必要と判断。ハードブレグジットお恐れは減少に、ポンド売りのセンチメントはやや後退中。

豪ドルは先週+4,845→今週+10,294コントラクトのロングで、ショートからロングへと変化して2週間過ぎた。25日の弱い豪CPIにAUDUSDは売りに変化しているが、今回の数字の集計日は24日でこの影響は消化していない。

NZドルは-12,288→-9,883コントラクトとポジションは少ないが、2週連続でショートの減少。

カナダドルは先週-5,456→+2,519コントラクトへと昨年9月20日来で久々にネットでロングに変化。トランプ米大統領が、オバマ前大統領で凍結されていたキーストーンXLの石油パイプラインの建設を許可。成長拡大見通しが強く影響している。


詳しくは以下のデータをご覧ください。

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