2017/01/16

2017年1月16日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年1月16日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

ポンドに翻弄された週明けの月曜日。

メイ英首相は市場を混乱させる強硬策を選択するのであろうか? 米国市場がキング牧師生誕記念日で休場の中、アジア市場でポンドは急落。日本株・欧州株安=円高はどこまで続くのであろうか?

中国は一つの中国を無視するかのようなトランプ氏の発言や、南シナ海での中国を刺激する発言に、立ちを示しており、17日の習国家主席演説のダボス世界経済フォーラムでの発言がキーポイントになっている。

17日のメイ英首相の重用な演説は、英政府はEU離脱で移民制限を最優先で強硬路線との観測や、単一市場から撤退を表明するとの一部報道が市場を動かして入るも、否定する報道やコメントも見られる。

市場はポンドの急落には過敏になりすぎており、1.2000の大台割れは意外感を隠せずやりすぎと思いたいが、市場のハードブレグジット=ポンド安の恐怖感(期待感)は根強いものがある。

為替相場は、ポンド売りがリードするドル全面高で、ドル高+円高の流れに特化しているが、USDJPYは113.60円台をつけたことで、円売りが落ち着くかどうか? 

安全資産に入るCHFも今日は弱く、ポンドの急落によるリスク回避の行動というより、日本が貿易不均衡国に名指しされたこともあり、円ショートの切り一掃としか思えず。

EURUSDは1.0600を割り込み1.0580まで下落、AUDUSDは0.7450台まで下落、NZDUSDは0.7070台まで下落、USDCHFは1.0130台まで上昇する、ドル全面高の中で、円だけ強い相場の流れとなっている。

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トランプ氏は、ロシアの制裁を解除する可能性を示唆。

ブレナンCIA長官=トランプ氏が米情報機関を、ナチス・ドイツにたとえ避難したことを、自国の情報機関を信用していないようなメッセージを世界に発信したことにや、ロシアには慎重な姿勢で臨むことを指摘。

国営英字紙チャイナ・デイリー=一つの中国原則で挑発的発言に中国はこれまで自制してきたが、就任後も同じ発言を繰り返すならば中国は本気で立ち向かうと警告。

国営英字紙チャイナ・デイリー=代償は大きいかもしれないが、代償を払ってでも次期米大統領には台湾問題で賭けに出ると非常に深刻な結果をもたらすことを思い知らせる必要があるだろう

WSJ紙とのインタビューで、一つの中国原則は交渉の対象になり得ると発言、中国外務省は交渉不可能と反発していた。

黒田日銀総裁(支店長会議の挨拶)=景気は緩やかな回復基調を続けており、先行きは緩やかな拡大に転じていく。

黒田日銀総裁(支店長会議の挨拶)=消費者物価はマクロ的な需給バランスが改善し、中長期的な予想物価上昇率も高まるにつれて、2%に向けて上昇率を高めていく。

トランプ氏(英タイムズ紙インタビュー)=英国のEU離脱は結果的に素晴らしいことになる。他のEU加盟国も英国に追随するとの見通し。

トランプ氏(英タイムズ紙インタビュー)=実際、ポンドが下落しただろう。素晴らしいことだ。なぜなら英国の多くの地域でビジネスは信じられない状況にあるからだ。

トランプ氏(英タイムズ紙インタビュー)=EUに関しては他国も離脱するだろうと予想。難民が他地域に殺到する状況が続けば国民が反発し、結束を維持するのは非常に難しくなる。また、移民受け入れに寛容なメルケル独首相の方針は誤っていると批判。

エルドラン・トルコ大統領=中銀は利上げすべきとの発言したとの報道に、直後はトルコリラ高に動くも、大統領顧問は否定、再びトルコリラ安に動く。

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