2017/01/12

2017年1月12日(木曜)アジア市場の動き

2017年1月12日(木曜)アジア市場の動き

トランプ氏の会見旋風も過ぎ、アジア市場は株安+円高。

トランプ氏の記者会見では経済政策の具体案はなく失望するも、メキシコとの国交に壁をつくるぞと言い、CNNを批判したり、ロシアのハッキングを認めたり、プーチン氏との友好ムードを演出したり、貿易問題では、日本は中国とメキシコと同じく貿易不均衡を続ける悪者扱いをされていた。

昨日のNY市場では、株価は安定し上昇傾向を続け、債券は上下しならも大きなへ変化はなく、為替相場だけがドル売り方向に変化し、円高傾向になっていたが、それも終盤にかけてドル買いが強まる傾向にあったが、USDJPYは115.50円超えの重さは強く感じられた。

そして、今日は早朝から日本株は下落、ドル安の中で、円高が加速。リスボン条約50条の発動で議会承認がどうも必要になりそうなムードにポンドだけは買いの流れに乗れずにいる。

USDJPYの115.00円はFOMCの利上げ開始時の水準で、ドルブルの中で115.00~118.70のレンジで取引が続いていたが、その下限も割り込み円高への不安が増している。

はたして、1月20日のトランプ新政権発足を前にして、どこまで積極的にドルを売れるのか? 円を買うことができるのか? この水準からドル売り・円買いは躊躇され、目先は114.50以下の買いが強そう見えるが、114円を割り込むとより弱気にならざるを得ない。


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対外及び対内証券売買契約などの状況(財務省)=2016年海外投資家は、日本株を5.6658兆円売り越しで、売り越しは2008年の7.3786兆円以来8年ぶり。

対外及び対内証券売買契約などの状況(財務省)=年初は中国株の急落や日銀のマイナス金利導入を受け輸出関連や銀行株が売られ、1~3月期の売越額は6兆円を超えた。米国の利上げ観測が高まった10月以降、為替の円安が進み買い越しに転じたが、通年で売り越しとなった。

対外及び対内証券売買契約などの状況(財務省)=国内投資家は海外の中長期債を3年連続で買い越した。買越額は20兆9549億円と15年の11兆7941億円から大幅に増加した。20兆円を越したのは10年以来で現行の方法で統計を取り始めた05年以来過去2番目の大きさ。株式は3年連続の買い越しで買越額は6兆1710億円だった