2017/01/04

2017年1月4日(水曜)昨日3日、海外市場の動き

2017年1月4日(水曜)昨日3日、海外市場の動き

日本を除き、主要市場が出そろった年明け3日の海外為替市場は、薄商いの中、アジア市場はドル小幅高、欧州市場はドル全面安。

米国市場は強い米ISM製造業景況感指数+米建設支出もあり、米株+米金利の動きに連動し、ドル買いから始まり、逆にドル売りへと変化。ただし、トランプ政権の始動を期待するドル買いの流れは変わらず。

米株は強く、NYダウは一時19,930ドル台まで上昇、上昇幅を縮小するも+119.16(+0.6%)と強さを維持。米10年債利回りは、一時2.516%まで上昇するも、後半には前日上昇幅を縮小し先日終値水準の2.44%近くまで低下へ。原油価格(WTI)は一時55.24ドルまで上昇するも、結局は52.40台へ低下。

一日を終えて目立ったのはAUDの上昇で、中国国家統計局+財新製造業は強く、AUDUSDは一時0.7240台まで上昇し、他の主要国通貨とは動きが異なり0.7220台を維持。

EURUSD+GBPUSDは、強い独CPI+強い仏CPIや、強い英製造業PMIにも値を下げる。EURUSDはアジア市場で1.0490と1.0500をトライするも失敗。欧米市場では強い米株+米金利+強い米経済指標に一時1.0340台まで下落し、米株+米金利が上昇幅を縮小すると1.0430台まで値を戻す。

GBPUSDはアジア市場で1.2300台まで上昇、これを高値に、EURGBPの売りに下げ幅はEURUSDより弱いものの、欧州市場に入ると1.2240台まで下落、強い英製造業PMIに1.23台まで値をも戻す。英国のEU駐大使が辞任、離脱交渉の難航予測もありGBP売りへと変化、強い米株+米金利+強い米経済指標もあり1.2200割れまで下落し、米株+米金利が上昇幅を縮小すると1.2270台まで一時値を戻すも、上値は重い。

USDJPYは、東京市場が休場のアジア市場では動けず。欧州市場に入り117.60台を超え一時118.30台まで続伸。強い米株+米金利+強い米経済指標に118.60近くへ再上昇するも、株+米金利が上昇幅を縮小すると117.20台と元の水準に逆戻りし117.60台で推移し、底堅さは変わらず。


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1月1日
中国国家統計局 製造業PMIは51.4(予想51.5)、非製造業PMIは54.5(前回54.7)→ 予想・前回を下回るも2012年以来の高水準を維持で外需改善と元安が支えている。

1月3日
中国財新製造業PMIは51.9(予想50.9)→ 予想を上回る。
GER 雇用統計:失業率=6.0%(予想6.0%)、失業者数=-17000人(予想-5,000人)→ 予想外に失業者数が増加へ

仏消費者物価指数=HICP前年比0.8%(前回0.7%)→ 前回を上回り2014年5月以来の伸びへ。

英製造業PMI=56.1(予想53.3)→ 予想と前回を上回り、2年半ぶりの高水準。

独消費者物価指数・速報値=前月比0.7%(予想0.6%)、前年比1.7%(予想1.4%)、HICP前月比1.0%(予想0.6%)、HICP前年比1.7%(予想1.3% %)→ 予想と前回を大幅に上回る

米製造業PMI・確報値=54.3(予想54.2)→ 予想と前回を上回る。

米ISM製造業景況感指数=54.7(予想53.5 前回53.2)→ 予想と前回を上回り、2014年12月以来、2年ぶりの高水準。

米建設支出=前月比0.9%(予想0.5%)→ 前回と予想を上回る

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フュースト独IFO経済研究所所長=独12月のCPIが予想外に加速したことで、ユーロ圏全体でもドイツの水準に達すれば、ECBは資産買い入れを停止すべき。

アトランタ連銀GDPNow=米第4四半期GDP予測値は年率2.5→2.9%へ上方修正。

英国の対EU外交を担うアイバン・ロジャース駐EU大使が突然辞任。