2017/01/09

2017年1月9日(月曜)アジア・欧州市場の動き(21:00分ごろ)

2017年1月9日(月曜)アジア・欧州市場の動き(20;30分ごろ)

東京市場が成人の日で休場の週明け月曜日。米雇用統計で賃金上昇による米金利の上昇とドル高へ動いた先週の金曜日。そして、週末には色々な出来事があった。

①メイ英首相はリスボン条約の発動で詳細を説明すると発表。②トランプ政権は民主党機関への不正アクセスで、ロシアの関与を認める。③米フロリダ州の空港で銃乱射事件発生、④蔡英文台湾総統はクルーズ上院議員と会談し、中国は一国制度を主張し強く反発、中国紙では報復するという。⑤朝鮮中央通信社は、北朝鮮はICBMの発射準備完了と報道。

週明けの月曜日は、米金利は弱含みで推移、欧州株は軟調に推移し、米株先物も小幅下落。原油価格(WTI)は53ドルを一時割り込むなど軟化。

為替相場は、円とポンドの相反する動きが目立った。リスク回避の動きなのか、円ショートの巻き戻しなのか、ドル円は117.50円トライの円安→116.60円台の円高へ急変+ポンドは1.2270→1.2120台へと続落、ポンド円は143.80台→141.80台まで急落。

USDJPYは、アジア市場は先週末の米雇用統計後の流れを継続し、一時117.50円までドル買いが強まるも、欧州市場に入ると、リスク回避なのか、円ショートの巻き戻しなのか、弱い米株と金利もあり、USDJPYが116.60台まで下落。円買いがリードするドル売りに変化し、クロスででも円は全面高となっている。

GBPUSDは、リスボン条約のプロセスを説明すると発表したメイ英首相。先週の英国のEU交渉担当ロジャース駐EU大使が突然辞任した影響なのか、アジア市場の1.2270台をトップに続落。欧州市場に入っても売りの圧力は変わらず一時1.2120台だで大きく値を下げ、約0.91%の下落で、GBPJPYはより下げ幅は大きく1.08%下落している。

EURUDは、動きは緩慢。強い独鉱工業生産、独貿易収支、ユーロ圏センティックス投資家信頼感もあり、1.0510~1.0555のレンジで上下し、現状では先週末の水準とあまり変わらず。

AUDUSDは、動きは緩慢。早朝の取引開始から0.7280台をボトムに上昇傾向が続き、強い豪住宅建設許可もあり、0.7320台まで上昇。欧州市場に入っても0.73台をボトムに底堅く0.7330台を試す動きが続くも、値幅は少ない。

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メイ英首相(8日)=EU基本条約第50条の発動で、EUとの適切な関係追求が、あいまいで混乱しているの批判に対して、数週間以内に詳細を発表する。離脱交渉を単に移民制限と市場アクセスの二者選択の問題ととらえるのは間違いだと思う。

プリーバス・次期米政権で大統領首席補佐官(8日)=民主党機関への不正侵入の背後にはロシアの関与があるとトランプ氏が考えている。

人民日報系の国際情報紙である環球時報=トランプ米次期大統領が一つの中国政策を守らない場合、中国は報復する。

蔡英文台湾総統(8日)=中米訪問の途中に上院議員クルーズ氏と会談。クルーズ氏は面会直前、蔡総統と会わずに一つの中国の原則を守るよう要請する興味深い書簡を中国の領事館から受け取ったと発表。

米フロリダ州の空港で銃乱射事件(7日)=5人が殺害される。

朝鮮中央通信社(KCNA)が、外務省報道官の発言として報道=大陸間弾道ミサイル(ICBM)を任意の時刻に任意の場所から発射することが可能。

次期FRB議長の有力候補3人= 米コロンビア大学のグレン・ハバード経営大学院学長、スタンフォード大学のジョン・テーラー教授、同大学経営大学院講師を務めるケビン・ウォーシュ氏は8日閉幕した米国経済学会(AEA)の年次総会で連邦準備制度について、金融政策では解決できない問題に経済が対処するの支援しようと、やり過ぎていると批判した。