2017/01/19

2017年1月19日(木曜)アジア市場の動き

2017年1月19日(木曜)アジア市場の動き

日経平均株価は+177.88(+0.94%)と上昇するも、USDJPYは114.40~90のレンジで動きは鈍く、本日のECB理事会と明日の米大統領の就任式を前にして、主要通貨は総じて大きな動きも見られず。

ユーロ圏のインフレ上昇に先に量的緩和の縮小を決めた流れを維持し、ECBは政策金利を据え置くことが予想されている。当然、ドラギECB総裁の記者会見で、サプライズがあれば台風の目とになるが、現状では多くを期待できそうにない。また、メイ英首相が示した、英国のEU離脱のプロセスをどう評価しているかも気になる。

17日のメイ英首相が明確なEU離脱のプロセスを示したことで、急騰したGBPUSDも昨日は、その反動や一部金融機関のシティからの撤退以降に軟化するも、底堅く推移。GBPUSDのメイン・シナリオはひとまず悪材料が出尽くしたことで、GBPUSD1.25の20週MAまでポンド買とみているが、英国の主産業たる金融業の動き次第では、リスクシナリオも消し去ることはできず。

USDJPYは、トランプ氏や新政権の側近による中国を狙い撃ちした、米中間の不公正貿易を是正する発言は、「振り上げたこぶし」の状態で、中国側がよほど譲歩しなければ解消できず、中国側が譲歩するとも考えにくい。

その影響が日米の貿易不均衡の解消に飛び火する可能性は否定できず、今までのような円急落も考えにくくなっているが、米金利と今後の成長格差を見れば、大幅な円高も考えにくい。結局は113~118のレンジで、新政権の発足後の政策を見極めることになりそうでもある。


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