2017/01/07

2017年1月7日(土曜)昨日6日、海外市場の動き

2017年1月7日(土曜)昨日6日、海外市場の動き

承知の通り、米雇用統計を受け、米株+米金利は上昇し、ドルは全面高。来週9日(月)は東京市場が休場で、鬼の居ぬ間に円相場で「何かを仕掛けやすい」ムードは満点。

非農業部門雇用者数は弱く、賃金の上昇が7年半来の上昇で、再び米利上げムードが加速し、米債利回りは上昇(連銀総裁からはタカ派発言が頻繁)。そして、NYダウ高値19,999.63ドルと2万ドル直前まで一時上昇。S&P+Nasdaqは過去高値を更新。

米失業率=4.7%( 予想4.7% 4.6%)、非農業部門雇用者数=15.6万人(予想17.5万人 前回17.8→20.4万件)、前年比2.9%(前回2.5%)2009年6月来で最大の伸び率。

米雇用統計を受けた直後の為替市場は、ドル売り→ドル買い(米金利上昇に)へと急変。オプションカットでさらにドル買いが加速し、米金利+米株が強含みで推移する中、午前4時にようやくドル買いが弱まる。

その間、米貿易収支は-452億ドル(予想-455億ドル 前回-424億ドル)、米製造業受注指数は前月比-2.4%(予想-2.2% 前回2.87%)、耐久財受注・確報値=-4.5%(予想-4.6% 前回-4.6%)、コア0.6%(予想0.6% 前回0.5%)とあまり強さは見れれないがほぼ無視。

主要通貨では、USDJPYが115円トライ失敗し、一時117.10台まで上昇するなど+1.34%の上昇と最も上昇率が高く(円安)、GBPUSD-1.07%、NZDUSD-1.02%で弱い御三家。

USDCADは強いカナダ雇用統計(就業者数=53,700人 予想0人)+強いIveyPMIは60.8(前回567.8)に、USDCADが+0.08%のドル高いとどまり、CADはドル以外の通貨で全面高で、CADJPYは1.24%と大幅に上昇し、逆にGBPJPYは0.28%の小幅上昇にとどまっている。

長期金の上昇では、独10年債利回りは0.298%と前日+0.055%から上昇が目立ち、英10年債も1.383%と前日0.091%上昇している。米10年債2.419%と前日0.073%上昇し、米2年債は1.21%と前日+0.048%上昇(米金利先物はFFの利上げ期待を示すが、それほどでもない)し、ドル買いの材料ともなっているが、上昇率だけを考えれば、独英が勝る。

USDJPYは、アジア市場のオープン直後の日本株安に115.00台へトライ(失敗)、株以下の持ち直し、実需の買いは厚く(+防戦買い?)、週末・米雇用統計前にして116.10台まで値を戻し、115.65~00のレンジで安定推移。欧州市場に入り、米金利先物が堅調でドル全面高の中で、116.40直前まで値を戻し、115.75~116.15のレンジで安定推移。

米国市場に入り、米雇用統計を受け、売り→115.70台、買い116.40台と上下変動しながら、米株高+米金利の上昇もあり、オプションカット、ロンドンフィキシングを経て117.10台へと再上昇。終値は116.90円近辺と辛うじて117円を割り込む。


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カプラン・ダラス連銀総裁=今年緩やかな利上げに対応する用意が整っている。トランプ次期政権の政策が経済成長を加速させるかどうかの判断は時期尚早。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=想定より強ければ、今年は3度の利上げを行う可能性がある。

メスター・クリーブランド連銀総裁=経済は一段の力強さをみせており、今年3回以上の利上げが適切。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=財政刺激策によって経済成長が加速すれば、予想より速いペースでの利上げ必要となる可能性がある。

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