2017/01/19

2017年1月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年1月19日(木曜)昨日18日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

18日にもいろいろな材料があったが、結局は米金利の上昇とドル高へ。

イエレンFRB議長は米金利の続伸を示唆し、米金利は上昇し、NY市場の終盤にドルは急伸。原油価格はEIAのシェールオイル増産見通しに下落し、ダウは弱含みで推移し(S&P+Nasdaqは上昇)。

米CPIは強く、連銀総裁はタカ派発言をし、ベージュブックは米経済の改善を示唆。そして、ロス次期商務長官はNAFTAの再交渉と、中国を保護主義と批判し、貿易不均衡の解消を目指すことを指名承認公聴会で表明。さらに、意図的な通貨安政策を批判。

為替相場は、ドル買いが再開。強い米CPI後にも一時ドル買いが強まったが、オプションカットやフィキシングに向けやや売りへと変化。ロス氏発言は中国との対立を予想させ、通貨安政策を批判するも円高への動きはなく、イエレン議長の報道に米金利が上昇しさらにドルは急伸。

USDCADの変動は大きく、カナダ中銀は予想通り政策金利0.5%の据え置きを決定。ややタカ派発言に1.3120→1.3050台へ下落するも、EIAのシェールオイルの増産見通しもあり原油価格は下落し、1.3230台へ急伸。イエレン議長の発言に1.3270台へ上昇中。

USDJPYは円安再開。113円を割り込めず、113.50~60円を超えられず狭いレンジで推移していたが、イエレン議長の発言が伝わり米金利が上昇し114.50台へ上昇中。ロス氏の発言は本来ならば円高傾向への動きながら今回は動意なし。

NYダウは-0.12%、S&Pは+0.17%、Nasdaq+0.3%。米10年債利回りは2.322(前日)→2.418%へ上昇、2年債も1.152→1.217%へ上昇。原油価格(WTI)は51.30(-2.25%)下落へ。


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イエレンFRB議長は金利の上昇を予想。インフレ率がFRBの目標とする2%に向かうなか、FRBが緩やかな利上げを実施していくことは理にかなう。

カナダ中銀=政策金利を予想通り0.50%に据え置く。米次期政権の政策、世界見通しの不透明に、直面するリスクが現実となれば利下げの検討も可能。

カナダ中銀=米国が保護主義的な貿易措置を導入すれば、カナダの投資と輸出に重大な結果が及ぶ可能性がある。

ポロズ・カナダ中銀総裁=下方リスクが現実のものとなり、インフレ目標達成がリスクにさらされれば、中銀には行動を起こす余地がある。下方リスクが存在している限り、利下げは検討事項。

カナダ中銀=成長見通し(昨年10月との比較)原油価格などの上昇や、政府支出の押し上げ効果で、2017年2.0→2.1%へ上方修正、2018年2.1%。

カナダ中銀=主要リスクは、世界の保護主義が強まりと、アニマルスピリット(野心的意欲)につながる可能性のある米国での成長加速軌道。

米地区連銀経済報告(ベージュブック)=製造業の回復に伴い、労働力の確保が困難な状況が全国的に広がっている。企業投資も拡大しており、安定的な経済成長の兆しが見られる

米地区連銀経済報告(ベージュブック)=米経済は引き続き緩慢なペースで拡大、製造業は大半の地区で拡大、住宅価格は安定的か緩慢な上昇。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=新政権がどのような提案を行うのか、経済見通しを変更するほど十分な情報を持ち合わせていない。

ロス次期米政権の商務長官(指名承認公聴会)=北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉が次期政権の通商政策で最優先課題。

ロス次期米政権の商務長官(指名承認公聴会)=中国は主要国の中で最も保護貿易主義的。米通商代表部(USTR)などと連携し、中国の高い関税や非関税障壁の削減を目指す。通貨を意図的に下げることは、もう一つの保護的政策。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBは緩やかかつ辛抱強く利上げが可能。トランプ次期米政権が検討している一連の経済政策は成長見通しへの上振れリスクになる。いかなる財政政策も公的債務の増加を念頭に置く必要がある。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)=2月のシェールオイル生産量は4カ月ぶりに増加に転じる見通しを公表→ 原油価格下落へ。

OIPEC月報=2017年の原油供給過多は縮小するとの見通し。OPEC加盟国の生産量が減少していることに加え、非加盟国の間でも減産合意に従う初期の兆候が見られる。OPEC非加盟国の今年の供給量の増加は日量12万バレルにとどまると予想。

独財務相報道官=ギリシャ支援策で、IMF抜きの支援を検討しているとの報道を否定。