2017/01/04

2017年1月4日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年1月4日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場が長い休み明けとなった新年の相場。日経平均株価は2.51%の大幅上昇、原油価格(WTI)は52.50台へと小幅上昇。米金利先物は上昇傾向を維持。

為替市場は、ドル高傾向を維持するも、アジア市場では予想外にドル売りも限定的で、欧州勢の参入と共にドル売りへと変化。

AUDUSDは0.7240台で上値を抑えられるも、年始の強い中国発の経済指標から底堅く推移し、底値を徐々に切り上げ0.7250をクリアし上昇中。

NZDUSDは、1月3日のNZ世界乳製品取引価格指数が急落した影響に売り先行となるも、0.6890近辺をボトムに、AUDUSDの上昇もあり0.6930台まで続伸。

USDJPYは、早朝の日本株高に反応し118.00円を上抜けするも、アジア市場を通じては118.20円を超えられず、市場参加者の円安期待感が強まるも、上値は重く、欧州市場に入り主要通貨でドル売りが強まり、USDJPYも117.70まで値を下げる。

EURUSD+GBPUSDも、アジア市場は比較的動きは鈍く、欧州勢の参入に買いの流れが強まる。

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日経平均株価は19,594.16円、+479.79(+2.51%)と、昨年の高値を超え終値で2015年12月7日以来の水準で引けた。

安倍首相=今年は世界の様々な国のリーダーが交代し、変化の1年となることが予想される」と指摘。デフレ脱却に向け、金融政策、財政政策、成長戦略を総動員すると強調。

コンサルティング会社ユーラシア・グループ=トランプ次期米大統領の単独主義、中国の覇権主義の高まり、メルケル独首相の政治的弱体化など、2017年は政治リスクの面で第2次世界大戦以降で「最も不安定」な年となるだろう。

コンサルティング会社ユーラシア・グループ=ドイツとオランダの総選挙やフランスの大統領選、英国の欧州連合(EU)離脱に向けた動き、ブラジルなど新興市場国の挫折、難民危機といった安定に対する今年予想される一連の脅威を想起させる。

コンサルティング会社ユーラシア・グループ=17年には地政学的に見て、過去数十年で経験した中で群を抜いて最悪の環境となる恐れがあるが、米国市場への投資と米ドル高は勢いを増すだろう。

中国匿名を条件に話した関係者=中国は2017年の人民元相場と資本流出に関するシナリオを研究し、緊急時の対応策を準備している。金融監督当局は既に一部の国有企業に外貨を売るよう促しており、必要ならば経常勘定の下で保有する一部外貨を一時的に人民元に換えるよう命じる可能性もある。

中国匿名を条件に話した関係者=中国は元相場の安定維持を目的に、必要なら保有する米国債を17年に一段と売却する可能性がある。

張敬勤・スタンダードチャータードの為替ストラテジスト=中国は資本流出や外貨準備高の減少に見舞われており、当局はこの問題解決に向けた対策を講じつつある。個人によるドル購入や米政治の不確実性をめぐる懸念があり、上期にも資金の流出が続くだろう。


3日発表の世界乳製品取引価格指数が下落し、NZD売りが強まる。1月3日のNZ世界乳製品取引価格指数=-3.9%(前回-0.5%)