2017/01/19

2017年1月19日(木曜)欧州・米国市場の動き

2017年1月19日(木曜)欧州・米国市場の動き

米金利の上昇は続き、米株先物は弱い。原油価格(WTI)は51ドル半ばで小幅上昇へ。

ECBは予想通り金融政策の据え置きを決定、ドラギECB総裁は記者会見で「刺激策の縮小について議論せず」と、ハト派発言に、直後はEURUSDの急落がリードするドル買いへ。そして、明日の大統領就任式の就任演説を気にながらの動きへ。

米新規失業保険申請件数は23.4(予想25.1万人)と改善傾向が続き、米住宅着工は122.6万件(予想118.4万件)、建設許可件数は121万件(予想122.5万件)、フィラデルフィア連銀製造業指数は23.6(予想15.3)と強さが見られ、ドラギECB総裁の記者会見と同タイミングの発表にドル買いがより強まった。

EURUSDは、アジア市場は動きは鈍く、欧州市場に入り200時間MAをサポートに買いからスタートし、ECB理事会を経て1.0670台まで続伸。ドラギECB総裁の記者会見で「刺激策の縮小について議論せず」と期待を裏切る発言に、EURUSDが1.0670近辺→1.0600台まで下落し、主要国でドル買いが強まり1.0600のポイントを割り込み下値を試す動きを継続中。

USDJPYは、強い日本株もあり、米株も強く欧州勢の参入に115円超えのストップを狙った買いが強まったが、達成できず。逆に114.40円まで下落。ECB理事会は予想通りで暫く114.50~75の狭いレンジで推移したが、ドラギECB総裁の「刺激策の縮小について議論せず」にEURUSDの売りがリードするドル買いへ変化。115円を超えてからはショートカバーがさく裂、オプション絡みの買いもあり上昇が続く。

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ドラギECB総裁記者会見=景気見通しのリスクは依然下向き。基調インフレには確たる上昇トレンドみられず、大規模な刺激策の水準は依然として必要に。ECBは刺激策の縮小について議論しなかった。

メイ英首相(ダボス会議)=EU離脱に伴い英国は重大な変化の時期に直面。世界において新たな役割を築く必要がある。

メイ英首相スポークスマン=自動車産業と金融セクターは、英国の主要な分野で、EU市場への最大限のアクセスを確保できるよう目指す。→ トヨタ自動車の会長が、FT紙で「英首相の方針が明らかになり、いかに生き残ってゆくかを検討する」との発言に対して答えた。

ハモンド英財務相=英国は競争力を維持する必要がある。そのための最善策EUとの間で包括的な貿易関係を持つこと。