2017/01/20

2017年1月20日(金曜)昨日19日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年1月20日(金曜)昨日19日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

日本時間1月21日午前1時半から、トランプ米大統領の就任式が始まる。閣僚候補は歴代の政権の中で最もIQが高く、再び米国を偉大な国にするとつぶやくが、就任演説を前に市場はドルロングの調整も見られる。

昨日の為替市場は、前日イエレンFRB議長のタカ派発言(利上げを継続する)で急騰したドル買いは、ドラギECB総裁のハト派発言(刺激策の削減は議論なし、基調インフレ圧力は弱い。景気見通しリスクは下振れ)と強い米経済指標にドル高のピークに、

そして、ムニューチン次期米財務長官候補の「長期的にドル高を維持することが重要」でトランプ氏の発言は「短期的な市場の要因を念頭に置いたもの」とドル高政策への転換を否定しドルの上昇分を巻き戻す動きへ。

米株は弱く、ダウは-0.37%、S&Pは-0.36%、Nasdaqは-0.28%。債券価格は下落し利回りは上昇し、10年債は2.428→2.466%、2年債りは、1.221→1.221%と変わらず。原油価格(WTI)は51.41と小幅上昇にとどまる。


USDJPYは、114.40~114.95のレンジから115円を上値が続いたが、ドラギECB総裁の発言後のEURUSDの急落の影響に、115円をブレークしストオップロス+オプション絡みの買いに115.60台まで上昇。ムニューチン次期米財務長官候補の「長期的にドル高を維持することが重要」との発言もあり、円ショートの巻き戻しに114.60台まで下落。ただし、トランプ米大統領の就任式を控え積極的に取引ができるかは不明。

GBPUSDは、メイ英首相のEU離脱のプロセスを好感したポンド買いの流れから、金融市場のリスクを警戒しながら値を下げた後、1.2250台をボトムに、1.2250~1.2350のレンジで上下し方向性が見られず。

AUDUSD+NZDUSDは上昇傾向を維持し、他の主要国通貨とは動きは異なり、クロスでも上昇傾向が続いている。


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メイ英首相(ダボス会議)=離脱は英国は真に国際的な国家となる。EUを含む世界各国と自由貿易協定を結ぶ。

メイ英首相(ダボス会議)=GBPUSDパリティへの懸念に対して→ 過去6カ月間にわたりポンド相場にさまざまな動きが見られたが、同時に、経済指標からは英経済の力強さが裏付けられている。

ムニューチン次期米財務長官候補=トランプ氏がこのほどドルは強過ぎると発言したことについて→ ドルを押し上げる結果となった短期的な市場の要因を念頭に置いたもので、長期的にドル高を維持することが重要となる。

ドラギECB総裁記者会見=基調インフレの圧力は依然弱い。景気見通しへのリスクは下振れ方向。 刺激策の削減は議論しなかった、ECBはQEをいかに減らしていくかの議論はしていない。ECBは必要あらばQE戦略をアップグレードと改定する。12月の決定を反映し、今回の結論は全会一致。

アトランタ連銀GDPNow=米第4四半期予測値は、2.8→2.8%で変わらず。