2015/12/13

今週の主な材料(12月14日~12月18日)


今週の主な材料(12月14日~12月18日)

今週の最大のイベントは、なんといっても、FOMC+ドラギECB総裁記者会見+今後の経済予測。

米FOMCは政策金利0.0~0.25%→0.25~0.5%へ引き上げることはほぼ間違いないと思われており、仮に、なかったとしたら、FRBの信任は揺らぎ金融市場は大混乱に陥ることになりそうで、それもまた恐怖でもあります。

さて、周りを見回すと、市場参加者のほぼ全員が米国の利上を信じており、既成事実となっています。その上で、イエレンFRB議長の記者会見や、今後の経済予測の発表をみながら、来年の追加緩和の度合いを読み取り、その判断結果が、今後のドル相場に大きな影響を与えることになりそうです。

市場では2016年に0.25%×4回の利上げ期待が多く、CPIやGDP見通しが弱まり、利上げ拡大ペースが鈍化すると、ドル売りへと動き、逆の場合にはドル買いへと動くことが予想されます。

ただし、米利上げペース拡大=株価下落にでもなれば、リスク回避の円買いの強まることが予想されますが、そうもその可能性は非常に低いと言わざるを得ません。逆に、緩やかな利上げペースを維持することで、どこまで株安の流れを止めることができるのか? 焦点はそちらに当たりそうな気配です。

今週もそれ以外では以下の通り、他の重要な発表を控えていますが、FOMCに比べたらすべてが見劣りすることになりそうです。


◎日本発では、14(月)日銀短観、18(金)日銀金融政策決定会合では、日銀の追加緩和を期待する声は極めてするなく、現状維持が続くと思われます。

◎NZ発では、17(木)第3四半期GDPは、前期比で増加が見込まれています。最近の資源国通貨安の中では比較的健闘をしている通貨で、先に、ウィーラーNZ中銀総裁は、経済に勢いが出ているたくさんの事例がある。見通しは依然として相当強い経済成長と言い、注目しています。

◎豪州発では、15(火)豪中銀議事録は、最近の資源国通貨安=豪ドル安の流れが続いていますが、1日の政策委員会では、経済状況の改善見通しがここ数カ月で若干強まっており、政策金利を据え置くことが適切とあり、議事録が注目されます。

◎英国発では、15(火)小売・消費者物価指数、16(水)雇用統計、17(木)小売売上高、
CPIは、前月がマイナス、前年比はゼロを予想、コア前年比は1.1%で変わらずの予想。失業率(ILO)も5.3%で横ばい、失業者数も若干の減少と、ほぼ前回と変わらずと予想。小売は前月比で上昇、前年比で低下が予想されています。

◎カナダ発では、18(金)消費者物価指数は、予想数字が出ていませんが、一部では前月比で低下へ、前年比で上昇が見込まれています。

◎米国発では、15(火)消費者物価指数、NY連銀製造業景気指数、16(水)住宅着工、鉱工業生産、17(木)新期失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀景況指数、景気先行指数、 18(金)卸売売上高。 
先週弱かった新規失業保険申請件数は改善(低下)が見込まれており、他は全般的に改善傾向が見込まれています。



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12/14(月)   
08:50 日本第4四半期 日銀短観
19:00 ユーロ圏鉱工業生産

12/15(火) 
09:30 豪中銀 議事録
17:30 スウェーデン中銀 金融政策発表
18:30 小売物価指・消費者物価指数
18:30 英生産者物価指数
19:00 独ZEW景況感調査
22:30 NY連銀製造業景気指数
22:30 米消費者物価指数

12/16(水)    
006:45 NZ第3四半期 経常収支
17:30 独総合PMI
18:00 ユーロ圏総合PMI
18:30 英雇用統計
19:00 ユーロ圏貿易収支
19:00 ユーロ圏消費者物価指数
22:30 米住宅着工件数・住宅許可件数
23:15 米鉱工業生産
23:45 米製造業PMI8
04:00 FOMC金融政策発表
04:30 イエレンFRB議長 定例記者会見 経済予測発表

12/17(木)  
06:45 NZD第3四半期GDP
08:50 日本通関ベース貿易収支
18:00 ノルウェー中銀 金融政策発表
18:00 独IFO景気動向
18:30 英小売売上高指数
22:30 米第3四半期 経常収支
22:30 米新規失業保険申請件数
22:30 米フィラデルフィア連銀景況指数
00:00 米景気先行指数総合指数=

12/18(金)
昼過 日銀金融政策決定会合   
15:30 黒田日銀総裁記者会見
18:00 ユーロ圏経常収支
22:30 米卸売売上高
22:30 カナダ消費者物価指数=
23:45 米総合PMI・サービス業PMI

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