2015/12/02

2015年12月2日(水)昨日1日、海外市場の動き

2015年12月2日(水)昨日1日、海外市場の動き

今日2日はイエレンFRB議長がワシントンで発言、3日のECB理事会、4日の米雇用統計を前にして、ドルは全面安(除くCAD)。

米建設支出と製造業PMIは強かったものの、米ISM製造業景況指数は3年ぶりに50を割り込み、リーマンショック後の最低水準で、米金利は低下しドル売りが進む。弱いカナダGDPにCADは下落、今日(2日)のカナダ中銀金融政策を前に悲観的な動きが強まる。

NYダウは110ドル近く上昇、EUROSTOXX50は-26.61低下、米10年債利回りは2.206→2.15%近くへと低下、2年債利回りも0.9304→0.9%割れへと低下、DXYは100.17→99.88近くへと下落しドル売りが目立つ。

USDJPYは、クロスで全面安の動きに123円台を維持していたが、弱いISM製造業景気指数に米金利は低下し122.80円まで下落、123円台を維持できず。ただし、直近のレンジ内での動きに、クロスではCADJPY+GBPJPYを除き弱さが目立つ。

EURUSDは、ECB理事会を前にして1.06台を維持。欧州市場から強い独・ユーロ圏経済指標にショートカバーが強まり、弱いISM製造業景気指数に1.0630台へ上昇。EURGBPの買い戻しが目立った。

AUDUSDは、続伸傾向は止まらず。人民元のSDR構成通貨に採用が決定、中国経済の安定が見込まれ、CRBインデックスも強く、弱い米経済指標も加わり0.7330台へ上昇。

USDCADは、予想外に弱いGDPにクロスでも全面安。1.3400直前で上げ止まるも今日のカナダ中銀の金融政策が気になり、売りの流れが継続する可能性が高まる。

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22:30 CAD 9月 GDP 前月比=-0.5%(予想0.0% 前回0.1%)、前期比年率(前四半期比)=2.3%(予想2.3% 前回-0.5→-0.3%)→ 予想外のマイナスに直後からCAD売りが強まる

23:45 USD 11月 製造業PMI=確報値=52.8(予想52.6 前回52.6)→ 予想を上回る

0:00 USD 11月 ISM製造業景況指数=48.6(予想50.3 前回50.1)→ 予想と前回を下回り、2009年6月以来の低水準で、3年ぶりに50を割り込む

0:00 USD 10月 建設支出=前月比1.0%(予想0.5% 前回0.6%)→ 予想を上回り、2007年12月以来の高水準

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IMF=人民元のSDR採用決定に関する理事会の討議内容を公表し、中国が経済改革をさらに推進していく必要性を強調。IMFスタッフは、オンショア とオフショア の人民元相場のかい離に言及。将来的にこの隔たりがIMF加盟国に困難をもたらす恐れを危惧。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=FRBは利上げ開始後に段階的なペースで利上げする意向を強く打ち出すべき。

ビジネス・ラウンドテーブルの調査=米CEOの経済見通しは3年ぶりの低水準。今後半年間の売上高、投資、雇用見通しで構成する、ビジネス・ラウンドテーブルCEO経済見通し指数は67.5と、前四半期の74.1から低下した。長期平均は80.1。

BOE=金融正常化で銀行に追加資本100億ポンド求める計画。

ECB=QE買い入れ可能基準の中銀預金金利、マイナス0.2%を下回わり、QEで購入する対象から外れる国債の規模が1兆ユーロ近くへ上昇。

オズボーン英財務相=EU離脱の是非を問う国民投票で、EU改革をめぐる交渉で前向きな結果が得られれば遅らせるべきではない。

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