2015/12/03

2015年12月3日(木曜)ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見

2015年12月3日(木曜)ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見


注目のECB理事会は、FT紙がフライングし、金融政策に変更なしとの誤報にEURUSDは急進。

結果は、政策金利0.05%、限界貸出金利0.3%の据え置きと、中銀預金金利-0.2→-0.3%への引き下げを決定した。→ これは予想通りなのですが、一部では-0.4%の利下げ予想もあり、発表直後から欧州の金利は上昇し、EURUSDは急進、その影響にドルは全面安へ。

ドラギECB総裁の記者会見=ECBは必要となれば全ての手段を用いて行動する意向であり、行動可能。QEを2016年9月→2017年3月まで延長、資産買い入れ対象を地方債を含め拡大。→ これは予想通りなのですが、増額はなくやや気落ち!

ECB予測は、成長見通しを引き上げ、インフレ見通しをやや引き下げた。悲観的な発言は聞かれず、ECB予測もそれほどハト派ではなく、EURUSDはさらに上昇し、その流れに、ドルは再び主要通貨で下落へ(除くNZD)。


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ECB理事会では、EURUSDは1.0550→1.0740へ一時上昇→1.0520へ一時下落の乱高下から再上昇へ。ドラギECB総裁の記者会見で、1.0890台へ再上昇。

このドル売りの流れに、ドルは主要通貨で全面安。USDJPYは122.85円台まで急落、GBPUS\は1.5060台へ上昇、AUDUSDは0.7340台へ上昇、NZDUSDは動きは鈍く0.6630~0.6670のレンジへ。

米金利は上昇、米株先物はほぼ変わらず、欧州株は下落へ。

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ドラギECB総裁の記者会見=決定は前回一致ではなかった。穏やかな回復は続いている。

ECB予測は、成長見通しを引き上げ、インフレ見通しをやや引き下げた。
成長見通し=2015年1.4%→1.5%へ上昇修正、2016年1.7%→1.7%据え置く、2017年1.8%→1.9%へ上方修正。

インフレ見通し=2015年0.0%→0.1%へ上方修正、2016年1.1%→1.0%へ下方修正、2017年1.7%→1.6%へ下方修正。

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