2015/12/27

今週の為替相場を考える(12月28日~1月1日)

今週の為替相場を考える(1228日~11日)

先週は、クリスマスの週に当たり、市場参加者が減少する中で、原油価格の上昇にCADドルの買い戻しが強まり、続落傾向が続いていた、GBPAUDも買い戻され、円高の流れが目立ち、結局はドル売りの流れで終了しています。

今週は、週明け月曜日がボクシングデーでロンドン市場は休場、30日は大納会で日本の証券市場は取引を終えます。木曜は31日の大晦日で市場は超閑散となり、週末の金曜日は11日の元日で世界的に休場となります。

のような、スケジュールを見せつけられると、早々に今年の取引を終えたが、または、終える選択をする市場参加者は多いことでしょう。そして、イン ターバンクにしても実需による取引を右から左へと流すだけで、積極的にポジションを取ることも考えにくいのではないでしょうか?

ただ、日本と違い長いクリスマス休暇を終えた大口投機筋は、今週からが事実上の新年の始まりで、元日明けの相場展開を見越したポジションを早々に作ることも考えられ、その場合には予想を裏切る変動となることでしょう。

去の経験則や米金利と他国との金利差、ドルロングの調整が進んでいた先週の動きから考えると、ドルロングから入ることが予想しやすいと思われます。逆に、 テクニカルでみればUSDJPY120円の大台を目の前にして、売り圧力が強くなっており、相場の予測を難しくしていることも事実です。

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ドル相場

先週一週間続いたドル相場を考えると、米利上げ後のドル高を予想しながら当てが外れた投機・実需筋が、クリスマス休暇前にぎりぎりでドル売りの決済することによる、ドル売りの流れだったと思えてなりません。

今週一週間だけに限定されるものではありませんが、引き続き1%近い米2年債利回りや、2016年の緩やかな利上げ期待が持てる米ドル相場を考えれば、積極的にドルを売りこともなく、逆にドル高傾向を期待したくなります。

透明な点としては、原油価格の動向です。WTI34ドル台→38ドル台へと一時上昇しボトムアウトしたのでしょうか? ドル買いを先導していが USDCADの流れの変化の有無と 過去8週間の終値ベースの安値を割り込み120円の大台ぎりぎりにあるUSDJPY相場です。

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EURUSD 予想1.08001.1000
年末年始を直前に控え、経済指標の発表や要人の発言は皆無で、31日時間短縮、1日は休日となり、先週のレンジ内での動きが続くことが予想されます。

GBPUSD 予想1.48501.5000
年末年始を直前に控え、週明けの月曜日はロンドン市場が休日で、31日時間短縮、1日は休日となり、先週後半のレンジ内での動きが続きことが予想されます。

AUDUSD 予想0.72000.7300
年末年始を直前に控え、0.7300は引き続き大きな壁となり、この水準を超えることは難しいと思われますが、テクニカルでは底堅さは変わらず、大きな下げも期待できそうにありません。

USDJPY 予想119.50121.00
末年始を直前に控え、120円の大台近くで推移していることに対するためらいはぬぐいきれません。円安の要因は変わりありませんが、1218日に重要な ポイントでもあった123.50円を若干超え123.56円高値を付けてからの、USDJPY相場の続落は意外感を隠せません。

今週の薄商いで120円の大台割れを試すことも予想されるが、テクニカル以外の積極的に円を買い材料も見当たらず、円高は一時的な動きと考えます。プライスアクションからは、120.50円を超えその水準以上を維持できなければ、円高圧力を払拭することは難しいでしょう。

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