2015/12/06

今週の主な材料(12月7日~12月11日)

今週の主な材料(12月7日~12月11日)


一先ず、イエレン議長発言、ECB理事会+ドラギ総裁発言、米雇用統計は波乱の中で過ぎました。

今週は年内の最後の大横綱の出番となるFOMCを前にして、米国発のイベントは意外に少なく、逆に中国(CPI+小売+鉱工業生産+貿易収支)、NZ(金融政策)、豪州(雇用合計)、英国(金融政策)、そして日本(GDP)と、大関級の出番が多くなっています。

本来ならば、それらの影響は強くその流れが続くのでしょうが、年末+米FOMCを前にして、今回はどこまでその影響を持続できるのか、やや疑問でもあります。

「今週の注目材料」
そのような状況のなか、特に注目しているのは、12月10日(木曜)で、スーパー・サーズデーと言ってもいいでしょう。

早朝の5時には、NZ中銀が金融政策を発表し、ウィーラー総裁の記者会見と続きます。市場では政策金利0.25%の引き下げを予想していますが、総裁は今後の金融政策についてどのような発言をするのでしょうか? これで利下げが打ち止めとなるのでしょうか? 動くことは間違いないと思われます。

次に、豪雇用統計で、市場は失業率の上昇と雇用者数の悪化が予想されています。最近のAUD高ムードが継続できるのでしょうか? NZ中銀の出方を気にしながら、雇用統計の結果によってですが、十分は変動が予想されます。

続いて、BOEの金融政策の発表で、市場は政策金利0.5%と資産買い入れ枠3,750億ポンドの据え置きが、8対1で予想されています。予想とこの割合が異なることにでもなれば、相場が大きく動くことになるでしょう。

そして、米輸入物価指数+新規失業保険申請件数と、ドル高によるマイナスへ影響と、直近の雇用情勢に市場は反応することでしょう! 

「それ以外では」
日本発では、日本のGDP・二次速報(12月8日)で、前期比年率予想は0.2%と一次速報(-0.8%)から大幅な上方修正が期待されています。
中国発では、貿易収支(8日)、CPI(9日)、小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資(12日)は、貿易収支とCPIを特に注目していますが、サプライズはあまり期待していません。
スイス発では、スイス中銀の金融政策(10日)で、政策金利-0.75%の据え置きが予想され、最近のスイス安の流れに変更はないと思われます。

米国発で注目するのは11日の小売売上高と、労働市場情勢指数(7日)、JOLT労働調査(8日)の労働市場に関連する発表です。それ以外でも、米卸売在庫(9日)、米生産者物価指数+企業在庫+ミシガン大学消費者信頼感指数(11日)は重要となっています。


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12/7(月)   
16:00 独鉱工業生産
18:30 ユーロ圏センティックス投資家信頼感
0:00 米労働市場情勢指数(LMCI)=

12/8(火) 
8:50 日本第3四半期 GDP・二次速報=
8:50 日本 国際収支:経常収支+貿易収支
11:00 中国貿易収支
18:30 英鉱工業生産
18:30 英製造業生産高
19:00 ユーロ圏第3四半期 GDP・改定値
22:15 カナダ住宅着工件数
0:00 米JOLT労働調査(求人件数)

12/9(水)    
8:30 豪ウエストパック消費者信頼感指数
10:30 中国消費者物価指数
16:00 独国際収支: 経常収支+貿易収支
0:00 米卸売在庫

12/10(木)  
5:00 NZ中銀 金融政策発表
5:05 ウィーラーNZ中銀総裁記者会見
9:30 豪雇用統計
16:45 仏消費者物価指数
17:30 スイス中銀 金融政策発表
18:30 英貿易収支
21:00 BOE金融政策発表
22:30 カナダ新築住宅価格指数
22:30 米輸入物価指数
22:30 米新規失業保険申請件数

12/11(金)   
16:00 独消費者物価指数・確報値
22:30 米小売売上高
22:30 米生産者物価指数
0:00 米企業在庫
0:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値

12/12(土曜)   
14:30 中国小売売上高
14:30 中国鉱工業生産
14:30 中国固定資産投資(都市部)