2015/12/11

2015年12月11日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年12月11日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

米小売売上高+米生産者物価指数は、前回を上回るもドル買いの反応は鈍い。

米金利は低下し、欧州株は弱く、米株先物も弱いく、原油価格は続落。リスク回避の動きが強く、ヘッジ通貨のJPY+EURは強く、AUD+NZD+CADはいつもながら弱い。

週末の金曜日、来週16日のFOMCで利上げを織り込みながらも、追加緩和のペースが不透明で、ドルロングを維持しながらも、過度のドル買いも見られず。

中国人民元安の売りは止まらず、新興国リスク拡大の思惑から、新興国市場は売りの圧力が続いている。

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USDJPYは、円買いの流れが続く。株安と資源価格の下落、弱い新興市場国通貨と人民元安。リスク回避の動きに円買いの流れが続き、一時121.30円を割り込む。強い米小売売上高+生産者物価にも、ドル買いは鈍い。

EURUSDは、1.0930~80のレンジで推移。クーレECB専務理の発言に変動するも、新興国リスクのヘッジの買いに1.0970台へ上昇。しかし、1.10を回復できず、強い米小売売上高+生産者物価に一時1.0930~60台で上下し動きは弱まる。

AUDUSDは、続落傾向は止まらず。弱い商品価格と株安、人民元安の影響も受け、リスク回避の動きに売り圧力が続き、0.7210を一時割り込む。


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GER 11月 消費者物価指数・確報値=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、HICP・前月比・確報値=0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)→ 予想と同じ

GER 11月 卸売物価指数=前月比-0.2%(予想 前回-0.4%)、前年比-1.1%(予想 前回-1.6%)

USD 11月 小売売上高=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.1%)、除自動車・前月比0.4%(予想0.3% 前回0.2→0.1%)→ 共に前月からは増加へ、前月比は予想を下回る。

USD 11月 生産者物価指数=前月比0.3%(予想0.0% 前回-0.4%)、前年比-1.1%(予想-1.4% 前回-1.6%)、コア前月比0.3%(予想0.1% 前回-0.3%)、コア前年比0.5%(予想0.2% 前回0.1%)→ 予想を上回り、直後はドル買いも強まるが限定的

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人民元続落=USDCNY6.4553と、終値ベースでは4年半ぶりの安値へ。

クーレECB専務理事=新興市場の減速がユーロ圏経済にとって最大のリスク。物価下落や自己強化的なデフレ期待をめぐる懸念は弱まる。

クーレECB専務理事=インフレに対する最大のリスクは、議論対象から外れた。インフレ率が目標の2%から大きくそれるリスクがあると判断した場合、われわれは単純にプログラムを再調整することが可能。 

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