2015/12/17

FOMCは予想と期待通り。

FOMCは予想と期待通り。


『事前のドル買い、直後のドル売り』トレンドはドル高。一大イベントの反応は一時的なドル全面安。
直後の反応は、利上げ決定に瞬間ドル買へ、利上げペースは鈍くドル売りへ、上下変動するも反応は鈍く、流れはドル買い。市場参加者は次回の利上げ4月と、2016年4回の利上げを予測。

在庫増に原油価格は再び急落、VIXは下落しリスク許容度が強まり、新興市場国の通貨は上昇へ。

FOMCは市場の期待通り、7年間続いたゼロ金利政策を解除し、約10年ぶりに利上げを決定。政策金利0.25%の引き上げを決定(0.0~0.25%→0.25~0.50%)し、金融政策は引き続き緩和的だとした。

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原油価格は在庫が大幅増加し下落(WTI35ドル台)、米株は上昇(DJIA+165ドル近辺)、米金利は上昇から低下へと変化(10年債利回り直前は2.328まで上昇→直後一時2.26%を割り込む)、ただ、2年債利回りは1.0%台の高値を維持。

CRBは174.2269→171.80台へと低下、VIXは20.95→17.80台へと低下。

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声明=政策決定は全会一致。労働市場で今年著しい改善が見られたと判断し、インフレ率が中期的に目標の2%に向けて加速するとの妥当な確信を得た。


声明=経済状況は緩やかな利上げを当分正当化すると予想。満期資産への再投資は利上げが十分に進むまで継続。

声明=雇用はことし著しく改善した。米経済は緩やかなペースで拡大した。超過準備金利を0.50%とし、最大2兆ドルのリバースレポを実施へ。

経済見通し=9月時点とほぼ変わらず。GDP=2015年2.1→2.1%、2016年2.3→2.4%、2017年2.2→2.2%。

経済見通し=金利見通し(中央値)=2015年0.4%、2016年1.4%(0.25%×4回の利上げに相当)、2017年2.6%。

イエレンFRB議長の記者会見=正常化の過程は緩やかになる。労働市場の改善余地引き続き残る。賃金は安定的に上昇。

イエレンFRB議長の記者会見=目標以下のインフレはエネルギー下落を反映。住宅投資は前年よりも速いペースで増加。ドル高がインフレを圧迫。海外情勢が成長にリスク及ぼす。

イエレンFRB議長の記者会見=世界経済のリスクは存続するが米国経済は強い。米国経済のファンダメンタルズに自信がある。リセッションの可能性は懸念しない。FRBの決定は米国経済への我々の自信の表れ。

イエレンFRB議長の記者会見=利上げはデータ次第。見通しで、一部のメンバーは利上げ軌道を引き下げた。



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