2015/12/09

アジア市場を終えて思うこと!

アジア市場を終えて思うこと!

先週のECB理事会を境にしたEURUSDの上昇は、なかなか止まず、テクニカルにも上昇が続き、1.1020~50を抜けてくると別世界が見えそうな雰囲気となっている。

しかし、来週のFOMCでは利上げ開始がほぼ間違いない中で、どこまでドル売りを進めることができるのだろうか? そう考えれば、一方的なドル売りが続くことも考えにくい。

FOMC後の動きはどうなるのであろうか? その引き金となるのは、FRBの利上げがは「継続的に利上げが続く」と考えるのか? それとも、「当面は単発的に終わる」、どちらを市場参加者が考えるのか、それによって大きく変わってくる。

もし、FOMCで金利据え置きにでもなれば、それこそ、パニック的なドル売りと、金利低下は避けられない。まあ、その可能性は非常に低いと言わざるを得ない。しかし、市場が「単発的に終わる」と考えればドル売りのリスクは高くなることも予想できる。

臆病な市場参加者で、そのリスクが気になってしょうがない人は、ドルをニュートラルにして、例えば、EURUSDの買い=GBPUSDの売り」や、「AUDUSDの売り=NZDUSDの買い」等のクロスのポジションを作り、いずれか一方でドルの急落リスクをヘッジする人もいないとも限らない。

もっとも、NZDUSDは、明日のNZ中銀の政策委員会で利下げが予想されており、緩和の有無も問題ながら、これも、今回で打ち止めとなるのか? 来年始めに追加緩和をするのか? 声明文でどう読み取れるのか、これが問題になりそうであもある。

さて、USDJPYだが、株も弱く、オプションでは円コールオーバーになっているようで、市場は円ショートのヘッジを考えているのか、円先高を予想しているのか? いずれにしても、昨日のGDP上方修正で、ちょっと流れが変化しているのが気になる。

122.00~20円を割り込むことがあれが、121.50~123.50円の、そもそものレンジが復活しそうな雰囲気もある。