2017/03/25

2017年11月24日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年11月24日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

ヘルスケア法案の採決は中止。オバマケア代替案は撤回され当面存続へ! トランプ大統領は「税制改革に取り組む」とあり楽観的なのか? それとも、つまずきの始まりで悲観的なのか? 悲観的と考えるのが普通では? 

NY市場取引終了前のこの決定に、発表直後は株安+ドル安と米国売りへと動くも、終盤には米株は安値から買い戻され、米金利も安定へ。為替相場は直後にドル安値を示現するも(USDJPY110.62、EURUSDF1.0818、GBPUSD1.2509、AUDUSD0.7633、NZDUSD0.7043)引けにかけてドル買い戻しの動きも。

週末金曜日、注目のヘルスケア法案の採決は、共和党議員内部でも反対の議員が増え可決に必要な票を集められず。ライアン下院議長は採決予定時刻の間際にトランプ大統領から電話で要請を受け、採決中止とした。

為替市場は、前日比でみればUSDJPY+0.36%、GBPUSD-0.38%と動きは異なり、円はクロスではGBPJPY-0.03%を除き、円の全面安。特に、CHFJPY+0.53%、EURJPY+0.48%と動きは大きく、全体的に円ロングの巻き戻しの流れに思える。

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USDJPYは、大枠110.90~50のレンジで推移していた。オバマケア代替案が撤回され、一時に中の最安値となる110.60台まで円高が進むも、米株が比較的安定+米金利も底堅く推移したことや、トランプ大統領が税制改革に取り組み姿勢を示したこともあり、111.30台を回復し、前日比で+0.36%と円安へ。

EURUSDは、強いユーロ圏各国のPMIに1.0770→1.0810近くへ上昇後、1.0790~1.0820のレンジで上下し大きな変化は見られず。オバマケア代替案が撤回され一時1.0818までと日中の最高値を更新し、ドル売りが加速するも、米株が比較的安定+米金利も底堅く推移したことや、トランプ大統領が税制改革に取り組み姿勢を示したこともあり1.0790台まで値を下げて終了。前日比+0.12%ユーロ高へ。


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ウィリアムズSF連銀総裁=インフレ2%超えの許容、目標の信頼確保が目的。長年の物価上昇率の低迷を補うためにインフレ押し上げに取り組んでいるのではなく、2%目標の信頼性の確保を目指している。インフレ期待が低下すれば、経済の脅威となり、FRBの目標達成が困難になる。

ブラード・セントルイス連銀総裁=今年2度目の利上げに踏み切ってもよいが、インフレ抑制のために積極的に金利を引き上げる必要はない。今年1度だけの利上げが適切だが、2度目の利上げに反対しない。

ムニューシン米財務長官=金融市場がトランプ大統領の経済政策による成長余地を完全に織り込めば、著しく改善する可能性がある。規制緩和や税制改革は、市場のバリュエーションに「すべてはまだ織り込まれていない」。トランプ大統領の政策により、第4四半期の1.9%を大きく上回る3.0~3.5%の成長率を実現できるだろう。