2017/03/15

2017年3月15日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年3月15日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今夜のビックイベントを前にして、今日のアジア市場の相場変動は「仮の姿」で今後の方向性を示しているわけでもなく、緩やかなドルロング、EUR+GBPのショートカバーに動いている。

昨日、ポンド売りの材料にされた、英国のEU離脱交渉の開始だが、近日中に女王の裁可を受け、末までにEUに通知し正式に離脱手続が始まるが、2年をめどにしたロングランの手続きだけに、焦ってポンドを売る気にもなれず。逆に市場のポンドショートが気になる。

さて、明日未明午前3時には、FOMCが開催されFF金利0.25%の引き上げが既成事実となる中、経済見通し(ドットチャート)では15日を含め年内何度の利上げが可能なのか? イエレンFRB議長の記者会見もあり、金利、株、為替市場の変動率は高まることは避けられない。

また、オランダ下院選挙は、日本時間午後3時半~16日午前5時まで行われ、16日の午前中には大勢が判明する。反イスラムを掲げる極右政党・自由党(PVV)のウィルダース党首の支持がどこまで拡大するのでしょうか? 昨年から続く想定外の結果となるのか、それとも事前の支持率通り、リベラル派のマルク・ルッテ首相が支持を拡大させるのでしょか?
 
仮に、ウィルダース党首が支持を拡大すると、4月23日、5月7日のフランス大統領選や、9月24日の独連邦議会選挙への影響が意識されやすく、逆にリスクヘッジで円買いになりやすくもある。

ただし、連立政権にならざるを得ない仕組みの中で、仮にウィルダース氏のPVVが第一党となって連立を組む権利を得たとしても、全ての主要政党がPVVに協力しないことを約束してり、市場は比較的冷静になると考える。


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オランダ下院選挙=日本時間の15日午後3時半から16日の午前5時まで行われ、即日開票によって16日午前中には大勢が判明する見通しとのこと。28の政党が比例代表制により150の議席を争うが、有権者は政党ではなく各党が擁立した候補者を1人だけ選んで投票。

注目は、リベラル派のマルク・ルッテ首相と反イスラムを掲げる極右政党・自由党(PVV)のヘルト・ウィルダース党首の支持。

連立政権にならざるを得ない仕組みの中で、仮にウィルダース氏のPVVが第一党となって連立を組む権利を得たとしても、全ての主要政党がPVVに協力しないことを約束してり、市場
は比較的楽観的と考える。


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