2017/03/11

最新のIMMポジションから、 2017年3月11日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年3月11日(土曜)

3月15日の米利上げを市場は織り込み、通貨先物市場では通貨ショートが急拡大しドル選好へと変化が生じた週へ。

IMM通貨先物の最新データ(集計日が3月7日)では、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス・フラン、カナダドル、豪ドル、NZドルで(除くメキシコペソ)の合計では、ネットショート・ポジションが前週の-98,724→-129,88(ショートが31,157増加)へと8週連続でショートが減少した流れが一変し、昨年12月6日の減少幅に匹敵する動きで、大幅にショートが拡大しドルの強気ムードが広まっています。

増減のグラフをご覧ください。

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先週までは、カナダドル、豪ドル、NZドルと資源関連の通貨がネットでロングとなっていましたが、NZドルはロング急減したことでネット-4,425、前週比ではポジションが少ない割に-7,362へとショートが急拡大。カナダドルと豪ドルはロングが若干減少していますが、予想外に検討していると言えるでしょう。

最も目立ったのはポンドで、メイ首相は月内にリスボン条約の発動を目指し不透明感が強く、スコットランドの国民投票も現実味を帯び、ロングの拡大は微増、逆にショート急拡大し、ネット-81,437で前週比では-10,766と、7通貨の中で弱さが際立っています。

ユーロと円共にショートが拡大。ネットではユーロ-54,700(-4,683)、円-59,501(-8,337)と、ポンドと合わせ主要3通貨でショートの拡大が目立ち高相場へ。米金利と米株の上昇と合わせ、米国買いの週だったと言えるでしょう。


先週の変化は、別途グラフをご覧ください。

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