2017/03/03

2017年3月3日(金曜)昨日2日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年3月3日(金曜)昨日2日、海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

トランプ米大統領の初めての議会演説は波乱もなく無事に終了、3月FOMCで利上げ期待がドル高相場を演出。セッションズ米司法長官のロシア・コンタクト疑惑にもドル買いの流れは変わらず。

商品・原油価格の下げや豪貿易収支が弱くAUDUSD−1.29%と下落率は大きく、NZDUSD−1.12%もその影響を受けた。USDJPY+0.58%、USDCAD+0.49%、USDCHF+0.44%、EURUSD−0.36%、GBPUSD−0.19%と、ドル高の流れが続くも、ポンドだけは下げ幅は限定的。

米新規失業保険申請件数は44年ぶりの低水準、パウエルFRB理事も3月利上げを示唆、UBSエコノミスト、モルガン・スタンレーも3月利上げを予想。

米利上げ期待に米10年債利回りは一時2.5%まで上昇、2年債も一時1.336%まで上昇。米株は弱く(午前5時56分現在)でダウ(−0.48%)・S&P(−0.58%)・Nasdaq(−0.71%)ともに下落へ。

原油価格(WTI)は米暖冬、ロシアの減産ペース鈍化、在庫が3週連続で最高記録を更新、52.72ドル−1.11−2.06%下落。

USDJPYは、株高やリスク回避の反動、日米金利差拡大、テクニカルによる円ロングポジションの巻き戻しなど、多くの円売り要因が考えられる。直接的な引き金は、3月15日の米利上げ期待に日米金利差拡大と、直近の株高が直接的な引き金で、113.50、113.80超えのストップのドル買いを狙う動きと、実需筋のドル売りが交差。午前零時のフィキシングでは114.50台の高値から114.20台まで値を下げるも、米国市場では114.60近くまで上昇。114.20台の高値圏で推移している。114.80、115.00は引き続き大きな壁。


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パウエルFRB理事=3月FOMCで利上げを活発に議論。年3回の利上げは正しい見解。 財政策が成長支援する可能性は非常に高い。

セッションズ米司法長官=議会の承認公聴会で、昨年にロシア大使と面会した事実を公表していなかったが、ロシア大使と2回面会しており議会で波紋を呼ぶ→ トランプ大統領はセッションズ氏を完全に信頼と。

UBSエコノミスト=①FRBは最近のデータで米国のインフレ上昇と世界的な経済成長が確認されており、3月のFOMCで利上げを決定する可能性が大きい。②企業・消費者信頼感の上昇に見合うほど、賃金、消費支出、鉱工業生産は上昇していないため、今月の会合での利上げ決定は必ずしも確定的ではない。

米モルガン・スタンレー=①FRBは3月15日のFOMCで政策金利0.25%引き上げると予想。

ラウテンシュレーガーECB専務理=①英国に本拠を置く銀行は英国のEU離脱後も域内で事業を継続する場合は、新たに銀行免許を取得し、域内に事業拠点を置く必要がある。②ECBは実態のない企業に銀行免許を発行しないが、ユーロ圏内で免許取得を目指す銀行は、ECBの基準を満たす必要がある。

エラベ最新世論調査結果=決選投票ではマクロン氏勝利。第1回投票の得票率は、ルペン氏が27%、中道系独立候補のマクロン前経済相は24%、共和党(中道右派)のフィヨン元首相が19%。決戦投票では、マクロン氏が決選投票に進んだ場合に62%を獲得、ルペン氏38%を上回る。

欧州議会の決定=過激派組織「イスラム国」(IS)の暴力写真を投稿したとされる問題で、欧州議会ルペン氏の刑事免責を無効にした。→ 一定の状況下で懲役3年、罰金7.5万ユーロを科す可能性も。

国民戦線のルペン党首=ユーロ離脱の有無ではなく、いつ、どのようにして行うかだ。

EU筋=EU加盟国は英国の離脱通告に関する首脳会議を4月第1週の後半に開催する予定。

トゥスクEU大統領=各国首脳に対して4月6~7日に首脳会議を実施する可能性があると通知。

日米両政府=麻生財務相とペンス副大統領は4月中旬に経済対話を予定。