2017/03/01

2017年3月1日(水曜)昨日2月28日 海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

2017年3月1日(水曜)昨日2月28日 海外市場の動き(午前5時45分ごろ)

トランプ大統領の米議会上下両院合同本会議で、今後一年間施政方針を示す初めての演説(28日9時、日本時間1日の午前11時頃から)で結果待ちの状態が続く。

国益を最優先にし、軍事費用の拡大 移民政策、インフラ投資や税制改革、医療制度改革の見直し、規制緩和を訴える見込み。

米株は下げ渋り小幅低下にとどまり、米債券利回りは終盤にかけ上昇し(10年債2.36→2.4%近く、2年債1.19→1.27%近く)ドルはNY市場の終盤にかけドル円を含め主要通貨で全面高に変化。

米GDP改定値は上昇が期待されながらも、1.9%と速報と変わらず、個人消費が増加する反面、デフレーター&コアPCE価格指数も予想と前回を下回り、卸売在庫も弱く、ややドル売りへ。逆に、S&P/ケースシラー住宅価格+シカゴ購買部協会指数+CB消費者信頼感指数+リッチモンド連銀製造業指数が予想外に強くドル買いへと変化。

相変わらず、FRBからは3月の利下げを期待させる発言が多い。ウィリアムズ・SF連銀総裁「3月利上げを真剣に検討」+ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁「年内3度の利上げは適切」し、ドルのサポート要員となっており金利上昇につながっている可能性も。

USDJPYは、トランプ大統領の議会演説を控えて市場全体が様子見ムードの中で、リスク回避の流れに円買いが続き、やや失望した米GDPにさらにドル売りが強まり、一時111.80割れへ。S&P/ケースシラー住宅価格+シカゴ購買部協会指数+CB消費者信頼感指数+リッチモンド連銀製造業指数強い米経済指標が続き112.10台へ上昇。

月末の特殊要因で、EURUSD+GBPUSDが上下急変した影響もあり、ロンドンフィキシング前後は上下変動が続き、ロンドンクロージング水準では111.70円近くへ再度円高に。連銀総裁の度重なる3月利上げ期待が続き112.30~40へ値を戻し、米金利の上昇に112.70台へ続伸。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

USD 第4四半期GDP・改定値=前期比年率1.9%(予想2.1% 前回1.9%)、GDP価格指数(デフレーター)=前期比年率2.0%(予想2.1% 前回2.1%)、個人消費=前期比年率3.0%(予想2.5% 前回2.5%)、コアPCE価格指数=前期比年率1.2%予想1.3% 前回1.3%→ 米GDP改定値は上昇が期待されながらも、1.9%と速報と変わらず、個人消費が増加する反面、デフレーター&コアPCE価格指数も予想と前回を下回り、直後はややドル売りへ。


USD 1月 卸売在庫・速報値=前月比-0.1%(予想0.40% 前回1.0%)→ 予想を下回る

USD 12月 S&P/ケースシラー住宅価格総合=前年比5.58%(予想5.4% 前回5.27→5.20%)→ 予想を上回る

USD 2月 シカゴ購買部協会指数=57.4(53.0予想 前回50.3)→ 予想を大幅に上回り2014年12月来の高水準

USD 2月 CB消費者信頼感指数=114.8(予想110.9 前回111.8→111.6)→ 予想を大幅に上回り、2001年7月来の高水準

USD 2月 リッチモンド連銀製造業指数=17(予想10.0 前回12.0)→ 予想を大幅に上回る


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ウィリアムズ・SF連銀総裁=①3月利上げに関して真剣に検討する可能性がある。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=①年内3度の利上げは適切。②米国経済は多かれ少なかれ健全な状況に戻った。③インフレは2017年、2018年初旬に目標達成へ。

カプラン・ダラス連銀総裁=①雇用とインフレの目標達成にかなり近付いている。②利上げの正確な時期は大切ではなく、金利の軌道が重要。

公定歩合議事録=①全米12地区連銀のうち10行が公定歩合の据え置きを支持。②リッチモンド、クリーブランド地区連銀が0.25%の公定歩合の引き上げを支持。


ホワイトハウス会見=トランプ大統領の今夜の演説は、経済に弾みを付けるための支援やヘルスケア、教育に関する働きかけを議会に要請する。

トランプ大統領(CNN)=国内に滞在する不法移民に対し即時に市民権を付与しないが、就労を合法化し、納税を義務付ける包括的な移民関連法の導入を検討。

ライアン米下院議長=①トランプ米大統領は楽観的なメッセージを送る。

米地元メディア=地元メディアがトランプ大統領の予算案では外交費や海外援助を37%削減。

トランプ米大統領(28日FOXニュース)=540億ドル増額する国防費は、米経済の成長加速と非軍事分野の予算削減によって賄われる。

ティラーソン米国務長官=中国の外交を統括する楊潔チ国務委員とワシントンで会談。

ロス商務長官が就任

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

フランス極右政党・国民戦線(FN)で欧州議会議員のルペン党首=2015年、過激派組織「イスラム国」(IS)の暴力写真を投稿した件で、欧州議会法務委員会はルペン氏の刑事免責解除を賛成18票、反対3票で可決。暴力映像公開の疑いで法的措置になる可能性も。

習近平中国国家主席=①今年は金融リスクを回避し、マクロプルーデンス政策を強化する方針。②モラルハザードを避けるため、債務問題への対応策を今年積極的に協議する意向。

スウェーデンGDP強くEURSEKは一時下落=第4四半期GDPの前期比1.0%、前年比2.3%

ホッグ次期BOE中銀副総裁=①インフレ上昇の要因はポンド相場にある。②物価への影響は今後数年間で薄らぐ。③必要なら総裁に立ち向かう用意。

ホッグ次期BOE中銀副総裁=①ブレグジットは好悪両面が考えられるが、個人消費を突然落とし、英経済の大きなリスクに。