2017/03/22

2017年3月22日(水) 昨日21日、海外市場の動き

2017年3月22日(水) 昨日21日、海外市場の動き

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁曰く、株式市場は政府の政策に反応(米経済ではない)。市場は、トランプ大統領の金融規制緩和など、成長促進に向けた各種改革の達成が不安視、減税策の実施遅れるとの懸念。それと、最近の米国の保護主義的な動きの高まるも!

米金利は続落、米債は上昇し利回りは大幅低下、JPY+EUR+GBPでドル売りが加速、商品価格は下落し原油価格(WTI)は弱く、AUDUSD−0.47%+NZDUSD−0.15%は弱さが目立つ。

ダウ−237.85(−1.14%)、Nasdaq−107.70(−1.83%)、S&P−29.45(−1.24%)と大幅低下。米10年債利回り2.46→2.414%、2年債も1.288→1.26%

GBPUSDは、アジア市場のボトム1.12340台→1.2490台へと大幅に上昇、前日比でも約1.0%と続伸。英国のEU離脱を29日に控えながらも織り込み済みにポンド買い戻しからスタート。さらに、英CPIが前年比2.3%、コア前年比2.0%、小売物価指数前年比が3.2%と強く1.2470台へ。米国市場に入り、米株上昇からスタート、債券利回りも強含みで推移し、上昇力も鈍くなったが、トランプ大統領の融規制緩和など、成長促進に向けた各種改革の達成が不安視され、トランプ政権の保護主義的な動きが強まると、米株は続落し、安全資産の債券が買われ利回りは低下、一時1.2490台まで続伸、1.2500の大台を狙う動きへ。

EURUSDは、アジア市場は一時前日の安値1.0725を割り込み、1.0720まで下落するも、逆に1.0770近くへ上昇。欧州市場に入り、仏大統領選TV討論会(調査会社ハリス・インタラクティブ)=マクロン氏38%、ルペン氏33%、フィヨン氏27%と、ルペンリスクの後退に1.0810を超え上昇。米国市場に入り、米株の続落+米金利の低下に、2月2日の高値1.0830近辺が意識されたのか、1.0820近辺で上げ止まり、1.0790台~1.0820近くの上下で変動が続く。前日比で約0.67%上昇。

USDJPYは、アジア市場の112.25を安値に112.80台を高値にしたレンジが欧州市場まで暫く続いた。米国市場に入り、米株が続落+米金利が低下+米保護主義の高まり+米融規制緩和など成長促進に向けた各種改革の達成が不安視に、円買いが強まり、アジア市場の安値を割り込みむと売りが加速し、111.80の壁も割り込み、逆に112円台が売りへと変化。終盤にかけては111.50台まで続落し売り圧力が止まらず。前日比で約0.74%下落。

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米株は続落=トランプ大統領の金融規制緩和など、成長促進に向けた各種改革の達成が不安視、減税策の実施遅れるとの懸念。

オバマケアの医療保険改革法案で通過に必要な票を集めることができるか懸念。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=経済状況を踏まえ、FRBこれまで行ってきた金融刺激策の一部を解除することは可能。FOMCは金融危機からの緩和策の出口を模索。バランスシートの縮小はすぐに起きない。

ダドリーNY連銀総裁=金融業界の報酬体系を問題視。ウェルズ・ファーゴの口座不正開設問題について金融業界に存在する、業績に基づく報酬体系が引き続き問題。→ 従業員数千人らが営業ノルマ達成のため顧客に無断で大量の口座を開設していたことが発覚した事件。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=コアPCEはここ数か月1.7%上昇、労働参加率は上昇を継続。株式市場は政府の政策に反応しており、米経済ではない。データは利上げを支持していない。欧州の銀行支援の可否で、イタリア支援を注視。